味の素株式会社(社長:江頭邦雄 本社:東京都中央区)は、アスパルテームの世界的な需要の拡大を踏まえ、東海工場および味の素ユーロ・アスパルテーム株式会社工場において増産を実施し、グローバル供給能力を強化します。投資総額は約60億円です。 一連の能力増強は、2005年初より段階的に実施し2006年3月に完工する予定です。完工時の当社のアスパルテームの世界的供給能力は年間約10,000トンとなります。増強の内容は、東海工場では既存に加え1ラインの新設、味の素ユーロ・アスパルテーム社工場では生産工程改良による能力増です。この生産能力増強により従来の4割程度の市場シェアから、強力な業界トップシェアの地位確立を狙います。 アスパルテームは、2種類のアミノ酸(アスパラギン酸およびフェニルアラニン)からなる良質な甘味の低カロリー甘味料であり、「パルスイート」ブランドの卓上甘味料として知られている他、飲料・ガム・キャンディー等の幅広い用途で使用されています。現在120ヵ国で認可され、発売から20年以上の歴史を持っています。現在の世界需要は年間約15,000トン(推定)です。米国を筆頭に先進国中心に高まる肥満問題および生活習慣病に対する関心から、近年、年率5%以上の伸びを見せています。 当社は、アミノ酸ベースの幅広い技術を企業のコアの1つと位置付けており、アミノ酸系甘味料のアスパルテームも、主力製品の1つとして今後継続的に育成して行きます。
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