2004年11月8日
「味の素グループ 社会・環境報告書2004」を発行
ISO14001 2004年度内に60ヶ所、2005年度内に全ての事業所で取得
12月からステークホルダー・ダイアローグを開始

 味の素株式会社(社長:江頭邦雄、本社:東京都中央区)は「味の素グループ 社会・環境報告書2004」を発行し11月より配布します。本報告書では、当社グループを取り巻く様々なステークホルダーに対するCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)への取り組みと、国内外味の素グループの「味の素グループ・ゼロエミッション」を中心とした環境保全の実績を報告しています。

 本報告書の第1章「社会のなかで」では、経済的側面、社会的側面において、主なステークホルダーであるお客様、取引先様、株主・投資家様、地域社会の皆様、 従業員に対する様々な取り組み内容についてステークホルダー別に報告し、読みやすさ、わかりやすさの確保に努めました。(具体事例別紙)
 第2章「地球環境のために」においては、「味の素グループ・ゼロエミッション」※1の考えにもとづく具体的な達成目標や環境負荷削減活動を報告しています。当社グループは生産効率の向上や廃棄物・副生物の資源化に取り組み、2003年度の資源化率は96.3%(前年比1.4ポイント増)となり、目標の99%に近づいてきました。また環境マネジメントにおける基本ツールとしてISO14001認証取得を進め、2004年7月時点で味の素(株)国内全拠点23ヶ所、国内外グループ会社26ヶ所の計49ヶ所で取得しました。さらに2004年度末までに国内外主要事業所114ヶ所中60ヶ所、2005年度末までに国内外主要事業所全てで取得する目標を立てています。

 本報告書発行後は、12月〜来春にかけて、「社会・環境報告書」を読む会やステークホルダー・ダイアローグを予定しています。味の素グループの社会・環境活動に対するご意見をできるだけ多くのステークホルダーの皆様より頂戴し、「食と健康」に深くかかわる味の素グループならではのCSRとは何か、十分に整理し、明確にしていきたいと考えています。

 味の素グループは今後も継続して、「食品・アミノ酸系の、日本から出発した世界企業」をめざし、地球社会全体への責任を"Ajinomoto Way"で果たしていきます。

※1:「味の素グループ・ゼロエミッション」
味の素グループ独自の統一自主基準により、全ての事業活動から発生する各種の環境負荷の極小化をめざす活動
お客様の声を読み込む会議「食の探検隊」チヂミ作りに挑戦さとうきび畑に液肥を散布(タイ)

<主なステークホルダーに対する取り組み事例>

お客様 : 1.独自の品質保証システムで厳格な品質管理を実施し、安全で高品質なサービスを提供
      2.商品の履歴情報を速やかに追跡・調査できるトレーサビリティシステム構築の取り組み
      3.お客様の声を商品・サービスの改善、開発に反映
      4.「味の素グループ情報セキュリティポリシー」を定め、お客様情報を保護
取引先様 : 1.「味の素グループ独禁法遵守ガイドライン」を定め、法令遵守を徹底
        2.定期的に原料のサプライヤーと当社グループの品質に関して情報交換を実施
株主・投資家様: 1.決算説明会、個別事業報告会、施設見学会等を開催し直接的な対話の場を提供
           2.「アニュアルレポート」、「知的財産報告書」等で正確な情報を公開
地域社会の皆様: 良き企業市民として「グローバルプログラム」「ローカルプログラム」「財団による社会
           活動」「従業員の社会活動」を通じて21世紀の豊かな社会づくりに貢献
従業員 : 1.多様な専門性、キャリアを持った人材を国籍や性別にかかわらず幅広く採用
      2.国籍や性別にかかわらない人材登用を実施し、「育児介護制度」など従業員サポートを充実
      3.人権啓発推進委員を中心に差別のない職場環境づくりを推進

<参考>
【「味の素グループ 社会・環境報告書2004」概略】
体裁    A4版 80ページ
       森林認証紙にNon VOC大豆インクを使用し、有害廃液を出さない水なし印刷方式で印刷
       *表紙のみ、バガス(さとうきびの繊維)紙を使用
WEB版   当社ホームページに報告書全文PDFファイルを掲載(英文版は2004年12月掲載予定)

【編集上の特徴】
  • 国内外味の素グループ全体を対象範囲とし、「経済」・「社会」・「環境」のトリプルボトムラインを押さえ、社会・環境活動の報告書としました。
    (環境省「環境報告書ガイドライン(2003年度版)」、GRI「サステナビリティリポーティングガイドライン2002」を参考に作成しています。)
  • 本報告書の対象読者として、お客様や取引先様をはじめ、株主・投資家・アナリスト、学生、事業所近隣の住民、NGO・NPOの皆様や当社グループ従業員など、幅広いステークホルダーの方々を想定しています。
  • ステークホルダーに対し、各CSR課題について、過去にさかのぼり、ありのままの事実を公表しております。
  • 味の素グループの環境保全活動に関する詳細データ(ISO14001認証取得事業所リスト、PRTR法※2対象物質の集計データ、国内外主要事業所のサイト別データなど)は、ホームページでご覧いただけます。

    ※2:PRTR法
    特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律



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