2004年5月14日

平成16年3月期 味の素連結決算の概要
●売上高は1兆円の大台を超え、過去最高となる
●5期連続増収・増益を達成し、営業利益・経常利益・
純利益も過去最高となる
配当金は1株当り年間12円とし、次期は年間13円を予定

 味の素株式会社(社長:江頭邦雄 本社:東京都中央区)の平成16年3月期の連結決算は、以下の通りです。
(単位:億円)

連結実績 前年比 単体実績 前年比
売上高 10,395(10,500) 105% 6,591(6,600) 102
営業利益 651(   650) 121% 164(  190) 78
経常利益 681(   670) 120% 246(  250) 89
当期純利益 362(   350) 109% 147(  190) 72
*(  )内は公表業績予想数値

 連結業績では売上高は初めて1兆円の大台を超えました。5期連続増収・増益を達成し、営業利益、経常利益、純利益でも最高益を更新しました。一方単体業績では、売上高は前年を上回りましたが、営業利益、経常利益、当期純利益において前年を下回りました。
(単位:億円)

売上高 前期増減 前年比 営業利益 前期増減 前年比
国内食品 5,984 151 103262 △5 98
海外食品 1,423 30 102 74 △17 81
アミノ酸 1,549 189 114 266 131 197
医薬 789 162 126 103 14 116
その他 649 △16  97 38 △0 99

 国内食品事業において、冷凍食品は(株)フレックとの統合により大幅に売上を伸ばし、スープ類、 「アミノバイタル」、アミノ酸系甘味料、コーヒー、乳製品も順調に売上を伸ばしました。
 海外食品事業は風味・混合調味料及び食品加工向け「味の素」が伸長し、売上は前期を上回りましたが、マーケティングや新製品開発に積極的に投資を行ったため、減益となりました。
 アミノ酸事業は売上が大幅に伸び、営業利益は約2倍となりました。特に飼料用アミノ酸はリジン、スレオニン、トリプトファンいずれも売上を伸ばし、大幅な増収・増益を達成しました。
 医薬事業は清水製薬(株)の買収により、同社の製品群が加わったことにより、売上、利益ともに前期を大幅に上回りました。
 平成17年3月期の業績については、連結業績で、売上高10,800億円、営業利益750億円、経常利益760億円、当期純利益450億円、ROE10%以上を目指します。単体業績で、売上高6,650億円、営業利益200億円、経常利益245億円、当期純利益200億円を見込んでおります。
 なお次期の為替の前提条件は、1ドル=110円で設定しております。