味の素ファインテクノ株式会社(社長:土岐忠雄、本社:神奈川県川崎市)は、一液性エポキシ樹脂接着剤「プレーンセット」シリーズに新たにAE−100、AE−400、AE−700の3品種を開発し、サンプル提供を開始しました。 「プレーンセット」AE−100とAE−400は、低温速硬化性に優れた一液性エポキシ樹脂接着剤で、組立工程の生産性向上や耐熱性の低い製品への応用が期待されます。また、AE−700は、これまで商品化が難しいとされていた、「完全液状」の一液性エポキシ樹脂接着剤で画期的な商品です。 これらの新商品は、1月28日(水)から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されるエレクトロニクス関連の展示会「インターネプコンワールドJAPAN」の「プリント配線板EXPO」にて紹介される予定です。 1.「プレーンセット」AE−100
2.「プレーンセット」AE−400
3.「プレーンセット」AE−700
【参考】 エポキシ樹脂は、接着力や電気特性などに優れており、電子部品や自動車関連部品の組立など幅広い分野で利用されています。通常、エポキシ樹脂は硬化剤と混合して用いられますが、混合直後から硬化反応が始まり粘度が高くなるため、作業できる時間が短く、また混合時に計量ミスが起こりやすいなどの理由から、あらかじめエポキシ樹脂と特殊な硬化剤(潜在性硬化剤)が混合された状態で提供される一液性エポキシ樹脂が様々な用途で使われるようになってきています。一般に潜在性硬化剤は粉末固体で、常温では液状のエポキシ樹脂とは反応しませんが、加熱することによりエポキシ樹脂に溶解、反応し、硬化します。しかし、従来の一液性エポキシ樹脂の多くは、100℃以上に加熱しないと硬化しないため、耐熱性の低い材料などの接着に向かない欠点があり、使用される用途も限られていました。
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