味の素株式会社(社長:江頭邦雄 本社:東京都中央区)は、グローバルな事業活動の全領域(事業企画、研究開発、調達、生産、物流、営業、消費など)において発生する各種の環境負荷を対象に、グループ独自の世界統一基準を定め、環境負荷排出のゼロ化(極小化)をはかる、新たな環境活動「味の素グループ・ゼロエミッション」に取り組みます。 この取り組みは、一般的な“ごみゼロ”(いわゆる“ゼロ・エミッション”=廃棄物の埋立処分ゼロ化)や生産活動のみでの取り組み、あるいは法規制遵守にとどまりません。特に、味の素グループの基幹事業(アミノ酸発酵生産、調味料・加工食品)における環境負荷の極小化を、グローバルで徹底し、環境・資源の永続的な保全ならびに事業を通じての社会貢献と同時に事業の競争力強化、事業永続的発展をはかります。
【活動例】 世界統一排水基準で排水負荷排出を極小化 味の素グループの工場排水は、各国・地域の法規制を遵守していますが、法規制が各国・地域でまちまちであることから、排水中に含まれる環境負荷の実績には大きな幅があります。 味の素グループは、世界統一の排水基準により排水負荷排出を極小化し、工場排水中のBOD、窒素を先進法規制の 1/10、環境基準並みレベルにします。 ![]()
味の素グループのアミノ酸事業は、うま味調味料「味の素」をはじめ、様々な分野でフィールドを広げ、 世界のトップシェアを持っています。アミノ酸は糖蜜やトウモロコシなどのデンプンを発酵させ、その発酵液から分離・精製して生産します。この過程で発生する「副生液」は窒素やミネラルを豊富に含んでいるため、「味の素」の原料となるサトウキビの肥料や飼料などへ転換しています。このように生産過程で生じる副生物を原料の供給者である農業分野へ還元する“バイオサイクル”を世界各地で20年以上に渡って操業しています。 その結果、アミノ酸発酵関連分野(海外11カ国20工場)においては副生物の資源化率は96.6%に達し、資源循環型生産工程を確立しています。また、海外6カ国8工場が、資源化率99.0%以上を達成した“廃棄物のゼロエミ工場”となっています。 味の素グループは、さらに資源化率の向上を図り、全ての工場を“ゼロエミ工場”にします。 ![]()
このたび、「味の素グループ環境報告書2003」を発行しました。本報告書では、2002年度における国内外味の素グループの環境保全の実績をご報告するとともに、「味の素グループ・ゼロエミッション」など今後の取り組みについてご紹介しております。 【「味の素グループ環境報告書2003」概略】
【編集上の特徴】
主な実績(2002年度〜)
「Ajinomoto Group Principles/理念、経営基本方針、行動規範」に基づいた企業活動の社会的側面を体系的に、また具体的に説明
以 上
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