2003年8月4日


味の素グループ 食・栄養・保健分野で国際協力推進
インドネシアでの社会活動

味の素グループは、「私たちは、地球的な視野に立ち、“食”と “健康”、そして明日のよりよい生活に貢献します」というグループ理念に基づき、事業展開国/地域における社会活動を進めています。その一環として、東南アジアや南米において「食・栄養・保健分野」における国際協力活動を推進しています。


味の素グループの活動

 インドネシアでは、NGOとの連携のもと、2000年より以下3つのプロジェクトを実施してきました。

(1)「生活環境改善プロジェクト」((財)オイスカ):
開発から取り残された農村部住民の栄養・保健衛生面改善のための、女性指導者育成に向けた研修活動。(写真1、2)
(2)「小学校の栄養改善プロジェクト」(YKB※1):
ジャカルタの小学生の貧血予防のため、講習会等による栄養教育、鉄分錠剤の配布、栄養バランスのとれた昼食のための学内売店設置などを通した栄養改善活動。(写真3、4)
(3)「コミュニティの栄養改善計画プロジェクト」(IPPA※2):
西スマトラ島内で特に栄養状態の悪いコミュニティでの、住民参加型栄養改善活動のための調査、活動計画づくりの講習会など、プロジェクトの基盤整備を実施。(写真5、6)
 これらのプロジェクトは各々のパートナー団体の得意分野を活かしながら行われています。例えば、①「生活環境改善プロジェクト」では、<農業開発と人材育成>を中心に活動する(財)オイスカとの連携のもと、2002年夏、ジャワ島の一角チクンバル群スカムルヤ村に「女性生活改善センター」が竣工しました。現在このセンターでは(財)オイスカが同地域で独自に運営する「農村女性のための生活改善と地域開発研修コース」の研修生を対象として調理や食品加工などの知識/技術普及活動が行われています。

味の素社会貢献財団(インドネシア)の活動
 一方、1979年インドネシア味の素(株)からの基金を原資として設立された味の素社会貢献財団(Yayasan Aji Dharma Bhakti)の活動を通して、現地の人材育成をバックアップする「奨学金制度」や工場近郊地域の保健所で行う栄養教育を支援する「栄養改善プログラム」も実施されています。

 味の素グループは、今後も地域に根ざした社会活動を推進し、健康で活力ある社会の実現に努めます。

※1:
Yayasan Kusuma Buana。インドネシアのNGO。
臨床、研究及び栄養教育教材の開発などを通した
「家族計画」「基礎健康管理」「地域開発」を活動分野とする。
※2:
The Indonesian Planned Parenthood Association(インドネシア家族計画協会)。
国際家族計画連盟(IPPF=The International Planned Parenthood Federation)のインドネシア支部。






  
以 上