味の素株式会社(社長:江頭邦雄 本社:東京都中央区)と日本貨物鉄道株式会社(社長:伊藤直彦 本社:東京都千代田区)は、9月より共同で主要幹線区間である関東・関西間及び関東・九州間の製品輸送に31ftウィングタイプコンテナを新規導入しました。この取り組みにより、製品物流におけるCO2排出量(2002年度実績:約28,500トン)を年間約5%削減出来る見込みです。 味の素グループでは、1995年より日本貨物鉄道(株)と製品の鉄道コンテナ輸送に本格的に取り組み始め、既に製品の拠点間移動では、遠距離区間を中心に常温・冷凍輸送ともに鉄道コンテナを導入し、製品輸送における鉄道輸送比率が輸送トンキロベースで18.1%にも上っています。しかし、常温での鉄道コンテナ輸送は12ftコンテナが主流であり、12ftコンテナは汎用コンテナとして供給体制が整っている反面、積込・荷卸がバラ積であることが多く、貨物流動量の多い区間への新たな導入については、作業効率面等から積極的に進めることができませんでした。 一方31ftコンテナは、10tトラックと同様の積載可能量を持ち、パレット輸送が可能ですが、そのほとんどが荷主の所有であり個数も少ないため、汎用コンテナとしては普及していません。味の素(株)が単独荷主として自社コンテナを所有することは経済的合理性を欠き、31ftコンテナの導入は現実的な選択として困難でした。 この様な状況のもと味の素グループと日本貨物鉄道(株)は、2002年5月より「環境物流研究会」を定期開催し、環境配慮型物流について検討を重ねてきました。この中で味の素(株)側のさらなる鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフトによるCO2排出量削減の意向に対し、味の素(株)が安定的な貨物量を供出することを条件に今回の汎用31ftコンテナの導入となりました。 本件は国土交通省が行っている「環境負荷の小さい物流体系の構築を目指す実証実験」にも申請し、認定されています。 ![]() お問合せ先:味の素(株)広報部(東京都中央区京橋1-15-1 03-5250-8180)
日本貨物鉄道(株)総務部広報グループ(東京都千代田区飯田橋3-13-1 03-3239-9127) 以 上
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