2003年 6月25日

納豆のネバの主成分(ポリグルタミン酸)に
カルシウムをはじめとしたミネラルの吸収促進効果を発見。


味の素KK(商標「カルテイク」)が日本、米国、欧州にて用途特許取得済み


 味の素株式会社(社長:江頭邦雄 本社:東京都中央区)は、日本の伝統食「納豆」のネバ(糸引き)の主成分であるポリグルタミン酸(Poly-γ-Glutamic Acid)*1が多数のマイナスイオンを持っていることに着目し、カルシウムをはじめとしたミネラルの吸収促進効果があることを発見しました。この発見に基づく発明は日本・米国・欧州で用途特許を取得済みです。
 日本国内では、ポリグルタミン酸は既存添加物リストに収載された物質ですが、世界に先駆けて食品用途でのポリグルタミン酸の安定生産技術を確立しました。ポリグルタミン酸は、飲料・デザート・菓子・サプリメント類などにノンアニマルのミネラル吸収促進成分として利用できるだけでなく、物質特性(高分子体)を生かして可食性カプセルの皮膜などにも利用できます。<特許出願中>
 味の素株式会社では、このポリグルタミン酸をのブランドで、食品加工メーカーの皆様に 
2003年7月度より順次販売を開始致します。

*1
ポリグルタミン酸について
ポリグルタミン酸(Poly-γ-Glutamic Acid)は
D−グルタミン酸とL−グルタミン酸が混在した
アミノ酸のポリマー(高分子体)で、
そのDL比はおよそ8:2となっている。
この物質は多数のマイナスイオンを持っているところに特徴があり、
納豆のネバはこのグルタミン酸が30〜5000個結合したポリマーである。




1.製品概要

(1)品名
ポリグルタミン酸(食品添加物)

(2)ブランド
味の素KK「カルテイク」

(3)形状
粉末

(4)荷姿
1kg袋*10、10kg箱(10kg袋*1)の2品種

(5)機能
(i)生理機能 :カルシウムをはじめとしたミネラル吸収促進機能
(ii)物性機能 :可食性カプセルの皮膜基材などに利用可能

(6)用途
飲料・デザート・菓子・サプリメント類などのミネラルを含有する食品全般

(7)品質保持期限
年月日で表示
2.
発売日
2003年7月以降 順次販売開始
3.
発売地域
全国(国内)

問い合わせ先 :(株)味の素タカラコーポレーション 03−3563−7577(国内総代理店)


【参考資料】納豆と骨粗しょう症の疫学的関係
  納豆の消費量と骨粗しょう症の発症の分布を照らし合わせてみると、納豆の消費量が多い地域で
  骨粗しょう症発症率が低く、納豆の消費量が少ない地域で骨粗しょう症の発症率が高くなっています。

以 上