2002年8月
|
食品研究・開発についての3極体制確立のお知らせ |
味の素株式会社は、「食品・アミノ酸系の日本から出発した世界企業」を目指し、グローバルに事業を展開しております。
調味料・食品カンパニーは、この度、原料・商品・生産のグローバル化に対応すべく、食品研究所の分室の位置付けで、中国と米国に食品研究開発センターを開設いたします。
食品の研究・開発を日本・中国・米国の3極で推進する体制を構築することで、さらなる高度化・スピードアップを図ってゆきます。
中国の食品研究開発センターについては、独立会社として「上海味之素食品研究開発中心有限公司」を設立いたしました。
2002年7月31日、新会社の営業許可証が上海市より交付されております。
資本金は2百万米ドルで、董事長には食品研究所長の久塚智明が就任し、2003年1月の業務開始を予定しております。
このセンターの事業内容は、オリジンやプロセスが明確な原料の探索、原料供給業者・製造委託業者の査察・指導、原料の分析を実施することによるより高品質で安心、安全な商品のスピーディな開発体制の構築です。
また、中華原料や中華調味料などの商品開発も新会社で実施いたします。
当初は味の素グループを対象にスタートいたしますが、将来的には原料や製品の分析、原料の探索、原料供給業者の査察・指導等の技術サービスを味の素グループ外のお客様へご提供する事業へ発展させてゆきたいと考えております。
米国の食品開発センターは、アメリカ味の素(株)の一組織として、2002年7月に開設し、センター長には神谷慎一が就任しております。
所在地は米国オレゴン州ポートランド市で、アメリカ味の素冷凍食品(株)の施設を使用しております。
当センターの業務内容は、大学や政府系機関との研究コラボレーションを当センターが推進することによる研究開発の高度化、および原料探索、原料加工技術の開発、食の安全に関する情報収集です。
今後は、日・中・米の3極体制に留まることなく、他拠点への食品研究開発センターの展開も検討してゆきます。
これらの海外における研究開発拠点のグローバル展開をベースに、食品研究開発のさらなるスピードアップ・高度化を図り、より高品質で、安心・安全な商品をお客様にお届けしてまいりたいと考えております。
|
会社名 |
上海味の素食品研究開発センター有限会社 (中国名:上海味之素食品研究開発中心有限公司) (英文名:SHANGHAI AJINOMOTO FOOD RESEARCH AND DEVELOPMENT CENTER CO., LTD.) |
所在地 |
上海市松江工業区内 |
代表者 |
董事長 久塚智明(味の素(株)食品研究所長) (ヒサツカ トモアキ) |
資本金 |
2百万米ドル(120円/US$として2.4億円) |
出資者 |
味の素(株) 80% 味の素(中国)(有) 20% |
業務開始予定 |
2003年1月 |
従業員数 |
約30名(順次拡大予定) |
建物面積 |
約3,400平方メートル |
事業内容 |
原料探索、分析、食品プロセス開発、原料供給者査察・選定、商品開発 |
名称 |
アメリカ味の素(株) 北米食品開発センター (英文名:Ajinomoto U.S.A., Inc. Food Development Center of North America) |
所在地 |
米国オレゴン州ポートランド市 アメリカ味の素冷凍食品(株) 内 |
センター長 |
神谷慎一(カミヤ シンイチ) |
業務開始 |
2002年7月 |
従業員数 |
4名(順次拡大予定) |
業務内容 |
大学等との共同研究の推進、原材料探索、食品プロセス開発、食の安全に関する情報収集 |
|