リセドロン酸ナトリウム水和物の特性
1. 腰椎骨密度を有意に増加させます。

国内及び海外の臨床試験で、腰椎骨密度がプラセボ群に比し有意に増加しました。

2. 骨粗鬆症による椎体骨折発生頻度を有意に低下させます。(参考:海外成績)

海外の臨床試験で投与12ヵ月後から、新規椎体骨折発生頻度がプラセボ群に比し有意に低下しました。

3. 骨吸収マーカー*を投与1ヵ月で有意に低下させます。

*:尿中I型コラーゲンN末端テロペプチド、尿中デオキシピリジノリン

4. 直径6.6mmの小型フィルムコーティング錠です。

5. 副作用

承認時までのわが国での臨床試験で1日1回リセドロン酸ナトリウムとして2.5mgが投与された例における臨床検査値の異常を含む副作用発現頻度は32.9%(77/234)であり、自他覚的副作用は27.4%(64/234)に、臨床検査値異常変動は10.0%(23/231)にみられています。
主な副作用は上腹部痛(8.1%)、嘔気(3.8%)、腹部膨満感(3.0%)、便秘(3.0%)等の消化器症状、そう痒症(1.3%)等の過敏症状、ALT(GPT)増加(2.2%)、AST(GOT)増加(1.8%)等の肝機能検査値異常でした。
外国でのプラセボを対照とした第Ⅲ相比較試験(適応:閉経後骨粗鬆症の治療)において,1日1回リセドロン酸ナトリウムとして5ミリグラム*が投与された1,613例中の502例(31.1%)に副作用が認められています。1%以上に認められた主な副作用は腹痛、便秘、下痢、消化不良、鼓腸、胃炎等の消化器症状、皮膚炎、そう痒症等の過敏症状、無力症でした。
なお、重大な副作用として食道穿孔、食道潰瘍、食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の上部消化管障害が報告されています。
*国内における承認用量は1日1回2.5mgです。

 
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