味の素株式会社(社長:江頭邦雄)、アベンティス ファーマ株式会社(社長:ピーター レッシャー)および武田薬品工業株式会社(社長:武田國男)は、骨粗鬆症治療薬リセドロン酸ナトリウム水和物(一般名)を5月9日に新発売いたします。
味の素(製造)とアベンティス ファーマ(販売)からは「アクトネルR錠2.5mg」、武田薬品工業からは「ベネットR錠2.5mg」の製品名で2チャンネル2ブランドによる共同販売となります。
当製剤は、米国ノルウィッチ・イートン社(現:米国プロクターアンドギャンブル社)が合成した窒素含有環状構造を有するビスフォスフォネート製剤で、欧米の主要国で99年以降に許可取得され、現在では世界50ヶ国以上で販売されています。
日本においては、味の素、アベンティス ファーマおよび武田薬品工業の三社が共同で開発、本年1月17日に味の素と武田薬品工業の両社が製造承認を取得し、4月26日に薬価基準収載されました。
現在、日本で骨粗鬆症潜在患者は約1,000万人に達すると言われていますが、そのうち薬物治療を受けている患者さんは20パーセント弱にすぎません。
今後、高齢化の進展により患者数はますます増加することが予想されており、骨粗鬆症に関する啓発ならびに骨粗鬆症による骨折の予防対策の普及は社会的にも重要となります。
リセドロン酸ナトリウム水和物は、臨床試験において投与開始後有意に骨密度増加作用があることが確認されております。さらに海外の大規模な臨床試験においては本剤投与12ヵ月後から、プラセボとの比較において、骨粗鬆症による椎体骨折発生頻度の有意な抑制効果が確認されました。
これらの点から、本剤は骨粗鬆症治療に大きく貢献できるものと考えており、骨粗鬆症治療の標準薬となるよう情報活動に取り組む所存です。
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