南極に近い国での研修旅行 |
第15回 HPニュージーランド研修旅行 団長 |
東京都立富士高等学校 教頭 |
小林 三代次(男) |
「第15回FHJ-AJINOMOTOホームプロジェクトコンクール」最優秀賞受賞者9名の研修旅行は、一路ニュージーランドのクライストチャーチを目指してスタートしました。例年1月に実施していたアメリカ研修が諸事情で延期されましたが、関係各位の多大なるご配慮とご尽力によって、ニュージーランド訪問が実現しました。アメリカと同様の国際交流ができるかどうか、かすかな懸念もありましたが、非常に厚い歓待を受け、無事帰国いたしました。 生徒たちはホストファミリーの家庭に宿泊し、アシュバートン・カレッジで授業に参加しました。一人ひとりにアテンダント(付添い生徒)がついて、最初は不安げな様子でしたが、すぐに溶け込んでいたようでした。家庭科室には洗剤使用に際しての注意事項が明記され、健康と環境に対する日常の具体的な教育実践を実感しました。また、日本人教員による日本語教育の様子も見学しましたが、現地の生徒たちは日本語を楽しそうに勉強していました。 関係者が一堂に会したパーティーでは大いに懇親を深め、参加生徒たちの一所懸命な英語には割れんばかりの拍手をいただきました。彼らの大きな自信になったようです。 クライストチャーチとオークランドの研修では、自然動物園や かつお鳥の生息地、南極センターなどを見学し、ニュージーランドの歴史とともに環境維持の大切さを学習しました。 スーパー・マーケットや市場では、食文化や生活様式の違いの一端を垣間見ることができました。多くの人が集まる広いエリアなのに、ゴミが落ちていないという事実にも驚かされました。滞在中、路上でゴミを見ない、喫煙者もまず見ない、包装は簡単、こういった事柄から、環境問題に対する人々の意識の高さを肌で感じました。 帰途、今回の研修旅行が環境問題及び食文化等について考察する絶好の機会であったことを改めて認識すると同時に、生徒たちの一層の発展を確信しております。 |
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