総合審査評は、審査員の荒井 綜一先生(東京大学名誉教授)
よりいただきました。
テーマ 骨強化対策 −食事と運動で骨を丈夫に−
氏 名 伊東 奈美(女)
高校名 群馬県立高崎女子高等学校 1年
審査評 この作品は特に内容に創意工夫が見られ、資料のまとめ方が大変素晴らしい。
食事を改善するというテーマが多い中で、さらにヨガを提案するなど、多岐に
わたった研究の領域を見つけ、実践を試みている。また、調査もよく行ってい
る。努力の跡が成果として表れ、際立って優秀な作品に仕上がっている。
テーマ おいしい介護食を作ろう! −祖父が快適な食生活を送るために−
氏 名 横山 理沙(女)
高校名 岐阜県立岐阜総合学園高等学校 2年
審査評 90歳の高齢でひとり暮らしをする祖父や、家族への思いやりが感じられる
作品である。実態調査をいろいろな側面から行っている点がよい。さらに実践
活動の後も関係者に評価をしてもらって次に生かしており、栄養面の改善のみ
にとどまっていない点も作品の完成度を高める一因となっている。
テーマ 家族と健康 −食生活レベルアップへの道−
氏 名 新谷 由佳里(女)
高校名 石川県立田鶴浜高等学校 2年
審査評 三世代7人家族の食生活習慣や健康状態をていねいに調査して問題点を分析
し、さらに綿密な計画のもとに実践を行っている。家族の食生活や病気に対す
る意識を改善していこうと、継続的な話し合いの場を設けていることも有意義
である。この研究の実施が 家族の将来によい影響を及ぼすことを期待したい。
テーマ リウマチの祖母の食事改善 −栄養バランス+リハビリPart 2−
氏 名 石川 恵子(女)
高校名 山口県立大嶺高等学校 2年
審査評 リウマチという病気に対して、多方面から観察・実践しようとしている点が
よい。高校生の等身大で、料理もリハビリも同時に楽しもうという姿勢が感じ
られる点にも好感が持てる。また、資料も充実していて見やすく、1年以上の
長期にわたる研究であることも賞賛に価する。
テーマ 我が家に豊かで明るい明日を! −リサイクル食で景気向上とゴミ削減−
氏 名 末富 文子(女)
高校名 山口県立下関南高等学校 2年
審査評 「食」と「食生活環境」の両方に関連する問題点をテーマとして上手に設定し、
大変計画的に実践に取り組んでいる。ただゴミを減らそうというだけではなく、
栄養面を考える、買い物の仕方を見直すなど、多面的な展開への工夫が見られ
る。実際に大きな成果を上げている点は、非常に評価できる。
テーマ 17歳 僕の決意 −一生を健康に生きる−
氏 名 高橋 大輔(男)
高校名 岩手県立黒沢尻北高等学校 2年
審査評 曾祖母・祖父母の食生活や生活習慣から学んだことを自炊生活で実践するこ
とによって、食と家族の大切さについて認識できたようである。また、人生の
先輩である祖父母への素直な尊敬の念も伝わってくる。さらに伝統食と医食同源
との関係もしっかりとしたデータでまとめている。
テーマ 循環型社会へ、私の一歩
氏 名 石田 純子(女)
高校名 岡山県立鴨方高等学校 2年
審査評 資料の充実ぶりが光っている研究である。これはおそらく市役所の環境セク
ションを訪問した賜物だと思うが、こういった努力によって得た実感が研究内
容の具体化と、環境への問題意識の向上につながっているのだろう。非常に意
欲的な取り組みの姿勢に好感が持てる作品である。
テーマ よりよい朝食をめざして −我が家の実践−
氏 名 林 絢子(女)
高校名 徳島県立徳島北高等学校 1年
審査評 文章、資料共に簡潔で、わかりやすい。食事は単なる栄養補給行為ではない
ということを理解した上で、家族の満足度を満たす工夫をしているのがこの研
究の特徴。テーマである「朝食」についてもその重要度がよく調べられ、実践
されている。
テーマ 甲子園を目指して… −「食」からの肉体改造−
氏 名 和田 健太郎(男)
高校名 東京都立国立高等学校 2年
審査評 「食」の面から肉体改造を図り、甲子園を目指そうとするテーマには若者ら
しい夢があり、ポジティブな角度で取り組んだ力作といえよう。資料の活用
も上手で、論理的にまとめられており説得力がある。今後は自ら料理に挑戦
して、ぜひ甲子園に行って欲しい。
テーマ 我が家の食生活改善大作戦!
氏 名 貫和 摩莉(女)
高校名 富山県立桜井高等学校 3年
審査評 入院の経験から病院食の良さを知り、どのような工夫がなされているかを調
べ、食と健康の関係への自覚を深めている。食品数をふやした献立を作って自
ら実践し、家族にも好評を得ている点が素晴らしい。入院をきっかけに見つけ
た病院栄養士になりたいという夢も実現できることだろう。
|