2001年11月19日

味の素株式会社

核酸系調味料生産体制の増強
タイにおける新工場建設と日本国内工場の再編・効率化

 
味の素株式会社は、「食品・アミノ酸系の日本から出発した世界企業」を目指し、グローバルに事業を展開しています。この中で、世界でトップブランドのうま味調味料につきましては、事業基盤強化とマーケットポジションの一層の向上を最重点テーマに掲げ、その実現に向けて、取り組んでいます。

このたび、弊社ではうま味調味料の1つである核酸系調味料について、コスト競争力強化と、世界的な需要増加への対応を目的として、生産体制の増強を行います。具体的には、グループ会社であるタイ味の素株式会社(本社バンコク市)の第3工場(カンペンペット県)内に、新技術を導入した核酸系調味料工場の新設を計画致します。一方で、日本国内の核酸系調味料製造工場の再編を計画し、効率的な生産を目指します。

核酸系調味料は、MSG(グルタミン酸ナトリウム)と併用することで、その相乗効果により、強く豊かなうま味を作り出すという特徴を持ち、うま味調味料・スープ(即席麺スープ含む)・ブイヨン・風味調味料をはじめ加工食品に幅広く使用されています。核酸系調味料の需要は、加工食品市場の拡大に伴って、近年急速に伸びており、今後も安定した成長が見込まれます。
弊社は、うま味調味料“AJI-NO-MOTO”の販売チャネルを活用し、世界約100か国で核酸系調味料を販売しており、MSG同様トップシェアを確保しておりますが、近年競争が激化しているため、生産体制増強と国内工場の再編・効率化によって収益基盤の一層の強化を目指します。

タイ新工場は、設備投資金額 約22億タイバーツ(約60億円)、生産能力 年間約3,000トン、2003年央完工を予定しており、新たな生産拠点として、タイ国内及び世界各国への製品供給を行います。タイは、核酸系調味料製造の主要原料であるタピオカ澱粉の生産国であり、原料調達の上で有利なこと、タイが輸出産業に対する優遇策を講じていること、そしてタイ味の素株式会社が、経営的にも、技術的にも強固な基盤を持っていることから、新工場立地をタイに決定致しました。

味の素株式会社は、核酸系調味料生産体制の増強と、うま味調味料“AJI-NO-MOTO”によって築かれたグローバルな販売・サービス体制の一層の強化により、うま味調味料ビジネスにおける圧倒的No.1を目指します。
以  上
 
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