近年、家族一人一人の生活時間の多様化が進み、家庭内での個・孤食化が進展する一方、その反動か、家族が揃う休日などには家族団欒を楽しみたいという意識が高まってきています。当社の調べによると、休日の夕食は家族揃って食べるという家庭の割合はここ数年増加し（52%['91年]→61%['97年]）、また６割を超える家庭が「家族が揃う日には鍋料理や鉄板焼きなど、団欒メニューを意識して用意する」と答えています（'97年当社調べ）。
　このような団欒意識の高まりに加え、「身体があたたまる」「調理の手間がかからない」「栄養のバランスがよい」等、現代人の食ニーズに見事にマッチした鍋料理は喫食機会も増加しており、鍋物用調味料の市場も大きく伸長しています（'96年／'00年比114%）。中でも、キムチ鍋などの新種の鍋の素や寄せ鍋など味付け鍋の素が顕著な伸びを見せています（'96年／'00年比252％）。
　鍋の素の現ユーザーや潜在ユーザーは、既存の液体品に対して「瓶（液体）なので重い、余っても保管場所に困る」「味や量の調節が（途中で）きかない」「価格が高い」などの不満を抱いており、また鍋料理喫食者の約６割が「鍋のメニューを拡げること」に関心を持っている（当社調べ）ことから、このような消費者のご要望に応えるべく今回の新製品を開発いたしました。

　「うまいちゃんこの作り方、教えます。」は、鶏がらだしのきいたおいしいちゃんこ鍋が、手軽に、経済的にお作りいただける粉末タイプのちゃんこ鍋の素です。
　本製品は、当社が開発した新製法、〝*真空乾燥製法〝で製造されており、原料の持つ香り・風味を逃がさずに仕上げられているのが特長です。≪*真空乾燥製法：真空設備の中で原料を低温で乾燥させる製法。通常の加熱乾燥に見られる成分変質が防げるとともに、原料の持つ良い香り・風味を維持できます（特許出願中）。≫

　 　「うまいちゃんこの作り方、教えます。」３品種の２００１年度の売上目標は、７億円（消費者購入金額ベース）です。