2001年3月
 
 
 
新生「味の素製油株式会社」発足について
 
 
 味の素株式会社では、この度油脂事業の抜本的強化を図るため、当社の事業部門、 営業部門、及び研究部門の直接的なR&D機能を分割し、4月1日をもって、 現味の素製油株式会社に統合致します。
 さらに、当社100%出資子会社 熊沢製油産業株式会社(在:四日市市)を同時 に味の素製油株式会社が吸収合併致します。
 これにより、研究・開発・生産・販売の全ての機能を持った新生「味の素製油株 式会社」が誕生し、今後の油脂事業を展開してまいります。

 当社は総合食品メ−カ−の1つのディビジョンとして、油脂事業を運営してまいり ましたが、他の油脂専業メ−カ−との熾烈な競争の中、コスト競争力・専門性・効率 的運営・経営の意思決定などの面で、その専業メ−カ−をこれまで以上に凌駕するた めには、現状の延長線上ではなく、より一層の競争力を高めて行く必要があります。
 
 油脂業界は98年度の困難な時期を経験し、その後大幅なリエンジニアリング効果 などが奏効し、業績を回復させてきました。この間、当社も一層のコストダウン、営 業力強化、新製品の市場投入など積極策を講じてきましたが、異業種による家庭用油 脂マ−ケットへの強力な商品投入など、これまでの戦い方が通用しない事態へと市場 が変化しております。
 
 当社は、この様な背景の中で、当社の強みであります総合力を生かしつつも、さら なる収益性の向上のためにコストダウン・合理化・効率化と商品力強化・営業力強化 が急務であることに鑑み、今回の新体制組織作りによる構造改革が競争力をより強固 なものとする上で、ベストな形と考えております。
 
 新生「味の素製油株式会社」では、研究・開発・生産・販売・事業運営を一元化し、 収益性において国内におけるリ−ディングカンパニ−を目指すことを経営目標とし、 油脂にたずさわる全員が一丸となり、この実現に向け努力・研鑚を重ねてまいります。
以上
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