2000年11月
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「味の素製油株式会社」設立について
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1.内容 |
味の素株式会社は油脂事業の抜本的強化を図るべく、当社の事業部門、営業部門及び研究部門の直接的なR&D機能を分割し、2001年4月1日をもって、味の素製油株式会社に統合致します。
これにより、研究・開発・生産・販売の全ての機能を持った新生味の素製油株式会社が誕生し、今後の油脂事業を展開してまいります。
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2.目的 |
我が国における油脂事業は当社と一部のメーカーを除き、そのほとんどが油脂専業メーカーにより油脂の供給を行っております。
当社はこの油脂専業メーカーとの熾烈な競争の中、総合食品メーカーの一つのディビジョンとして、油脂事業を運営してまいりましたが、そのコスト競争力・専門性・効率的運営・経営の意思決定などの面で、他の専業メーカーを今以上に凌駕するためには、現状の延長線上での運営ではなく、より一層競争力を高めていく必要があります。
油脂業界は98年度、激しい競争条件下において赤字転落を経験し、その後大幅なリエンジニアリング効果、業績向上努力が奏功し、業績を回復させてきました。この間、当社も一層のコストダウン、営業力強化、新商品の市場投入など積極策を講じてきましたが、異業種による家庭用油脂マーケットへの強力な商品投入など、これまでの戦い方が通用しない事態へと市場が変化しております。
当社は、この様な背景の中で、当社の強みであります総合力を生かしつつも、さらなる収益性の向上のためにコストダウン・合理化・効率化と商品力強化・営業力強化が急務であることに鑑み、今回の新体制組織づくりによる構造改革が競争力をより強固なものとする上で、ベストな形であるとの結論に達しました。
新会社では、研究・開発・生産・販売・事業運営を一元化し、収益性において国内におけるリーディングカンパニーを目指す事を経営目標とし、油脂にたずさわる全員が一丸となり、この実現に向け努力・研鑚を重ねてまいります。
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<新会社の概要> |
社 名 | : | 味の素製油株式会社 (英文名 Ajinomoto Oil Mills Co.,Inc.) |
本社所在地 | : | 東京都中央区京橋1丁目19番5号 |
分社実施日 | : | 2001年4月1日 |
代 表 者 | : | 会長 宮本 貞和(現 味の素㈱常務取締役食品事業本部副本部長) 社長 佐々木晨ニ(現 〃 取締役食品事業本部油脂部長) |
資 本 金 | : | 120億円(100%味の素(株)出資) |
売 上 高 | : | 600億円 |
従業員数 | : | 約350名 |
事業内容 | : | 油脂の研究・開発・生産・販売 |
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<参考>
1.現 味の素製油(株)概要
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社 名 | : | 味の素製油株式会社 |
本社所在地 | : | 神奈川県横浜市鶴見区大黒町7番41号 |
設 立 日 | : | 1968年2月21日 |
取締役社長 | : | 岩崎 伸義 |
資 本 金 | : | 104億円(100%味の素(株)出資) |
売 上 高 | : | 400億円 |
従業員数 | : | 180名 |
事業内容 | : | 食用油、加工食品、飼料、肥料ならびにその副産物の製造及び不動産の賃貸 |
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2.現 熊沢製油産業(株)の概要
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社 名 | : | 熊沢製油産業株式会社 |
本社所在地 | : | 三重県四日市市末広町2番2号 |
設 立 日 | : | 1942年3月28日 |
取締役社長 | : | 浅井 壮一郎 |
資 本 金 | : | 2億4千万円(100%味の素(株)出資) |
売 上 高 | : | 50億円 |
従業員数 | : | 50名 |
事業内容 | : | 油脂及びその副産物の製造加工並びに販売 |
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