味の素㈱とアメリカ味の素㈱は昭和産業㈱との間で、昭和産業㈱の１００％子会社である米
国の冷凍食品会社グランパック社（以下ＧＰ社）を７.５百万米ドルで買収する株式売買契約
を、３月３１日（金）に締結致しましたので、ご報告いたします。
今回、米国において冷凍食品会社を買収する目的は、主として以下の２点です。
一点目は、既に当社が展開している米国市場を対象とした冷凍食品事業の拡大です。現在、当
社は冷凍のコメ加工品、ぎょうざ、しゅうまい等の冷凍食品を、米国内での生産委託及び当社
関係国内工場からの輸入により販売をしております。
今回の買収により米国内に生産拠点を持ち、現地のＲ＆Ｄ機能が強化され、当社が長年培った
技術をベースに品質の高い製品を提供する事で、顧客満足度を高めるとともに、アメリカ味の
素(株)の現地営業要員を中心に米国の市場開拓を積極的に行い、市場の拡大を目指します。
特に、米国の冷凍コメ加工品市場は２桁成長を継続し、現在３００百万米ドル規模の市場にま
で成長するポテンシャルの高い市場です。
二点目は、農産物が低コストで調達できる米国に生産拠点を持つ事で、日本の冷凍食品市場
で強みの持てる製品を開発輸入し、日本国内の冷凍食品事業の強化の一助とすることです。
現在当社は、タイ、中国に冷凍食品工場を保有しておりますが、それぞれ地の利を生かした製
品を開発し、日本に輸出しております。今後、米国での生産に適合する製品を積極的に開発し、
事業の発展に努めます。
２０００年度の売上目標は、２０百万米ドルです。
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