社長メッセージ

国連が提唱するSDGsは2030年に向けた持続可能な開発に向けた17の目標と169のターゲットを定めたものです。味の素グループでは、MDGs(ミレニアム・デベロップメントゴールズ)への貢献に長く取り組んできた活動を強化して、特に、健康、環境に関するこれらの課題解決に注力しています。味の素グループは、創業来一貫して、事業を通じた社会課題の解決に取り組んできました。

1899年、東京帝国大学の池田菊苗博士はドイツへ留学した際、当時のドイツ人の体格と栄養状態の良さに驚き、のちに世界ではじめて「うま味」を発見して、それを製品化することで「日本人の栄養状態を改善したい」と強く願うようになりました。その願いを共有した二代鈴木三郎助は、1909年に事業を開始(当社の創業)、世界初のうま味調味料「味の素®」が発売されました。味の素グループの原点は「おいしく食べて健康づくり」という志にあるのです。ASV(Ajinomoto Group Shared Value)経営は、社会価値と経済価値の共通価値の創造を目指す経営です。私は2015年、SDGsが採択された年に味の素(株)CEOに就任しました。私自身、グローバルに事業を行う企業体、特に、食に関わるビジネスを行っている企業のリーダーとして、企業力を結集して、SDGsの達成に寄与していくことに強くコミットしています。

味の素グループは2030年の目指す姿として、「食と健康の課題解決企業」に生まれ変わることを宣言しました。当社グループの事業を通じた健康増進と食習慣の改善で2030年には10億人の健康寿命延伸に貢献することを目指しており、「2020-2025中期経営計画」では、「食と健康の課題解決」にあらゆる経営資源を集中します。同時に、2030年度までに気候変動に係る環境負荷を2018年度比50%削減することを掲げ、TCFD提言に沿って企業責任を果たしていきます。さらに、水リスク、プラスチック廃棄物、フードロスの課題に取り組み、サステナブル調達に関する重要課題についても着実に取り組んでいきます。

2020年、世界はCOVID-19パンデミックの災禍に見舞われています。このような時だからこそ、当社グループの強みを活かした貢献を果たすとともに、業界や国境を越えてステークホルダーとの協働によりSDGs達成への寄与にコミットします。

今後も一層のご支援を賜りますようによろしくお願い申し上げます。

代表取締役 取締役社長
最高経営責任者

西井 孝明