受賞者インタービュー

幼稚園のときから料理を始めた「食エコ活動」のプロフェッショナル。

「食エコプロフェッショナル」賞 
愛知県 刈谷市立小垣江東小学校 3年 
神前 茉央さん

旬の新鮮な素材を使ってさまざまな料理に挑戦しながらも、決して食材をムダにすることなく使い切る。
エコ料理の王道を歩んでいるのが、2013年度の味の素「食エコKIDs」賞で「食エコプロフェッショナル」賞を受賞した、愛知県刈谷市立小垣江東小学校3年生の神前茉央さんです。
料理を始めた理由や、どんな人たちに応援されているのかを知りたいと思い、お宅を訪ねました。

マイ包丁とマイまな板を持つ、プロの料理人顔負けの食エコ
「エコも、作ることも大好きです!」と茉央さん。 
毎日お母さんと楽しく食エコを実践しています。
初めて包丁を手にしたのは、
幼稚園の年中さんのとき
お母さんとの二人三脚で
上達した、料理の腕前
エコプロダクツ展の
味の素ブースで火がついた
「食エコ活動」への興味
「おままごとの延長で、料理をやってみたいと言い出したんです。最初は子ども用のナイフを持たせて、カレーライスの野菜などをカットさせたんですよ」とお母さん。
お母さんには苦い経験がありました。それは2歳違いのお兄ちゃんが料理をしたいと言ったとき、ついつい危ないかな、と止めてしまったら、二度と料理をしたがらなくなってしまったこと。だから茉央さんが「料理をやってみたい」と言い出したときは、とてもうれしかったそうです。
「野菜が切れる音や、切りやすさに違いがあることが、とても楽しいと思いました」。茉央さんが料理好きになった理由はとてもシンプルです。
料理を手伝い始めてから、お母さんとの二人三脚でいろいろな料理に挑戦してきました。早く切れ味のいい包丁が持てるようになりたいという思いもあって、どんどん上達したそうです。いまではカレーライスや卵焼きなら、ほとんど一人で作れるほどの腕前です。焼く料理も少しずつ任せられるようになりました。
茉央さんが「食エコ活動」に目覚めたきっかけは、2012年の「みどりの小道」環境日記で若葉賞を受賞し、表彰式が行われるエコプロダクツ展を家族で訪れたことだったそうです。
表彰式の前に行われたエコツアーで味の素グループのブースを訪れた茉央さんは、パネルや手渡された『Eco Life Book』で食をめぐる課題やほかの人の取り組みを知ります。「それから得意な料理を通じてできる『食エコ活動』に力を入れようと思ったんです」と話してくれました。
日記はエコアイデアでいっぱい!
日記で書かれていたいろいろなエコアイデア。 
おうちの中のあちこちに発見! 野菜栽培の先生は
おじいちゃん
待ち遠しい来年の
「食エコ活動」日記
茉央さんの家庭では、ほとんどの野菜をおじいちゃんの家庭菜園でまかない、採れないものを近所の農協直売所で買っています。採れるものは多種多様で、取材で訪れたときはダイコン、ニンジン、レモン、ネギ、イチゴ、キンカンなどが育っていると教えてくれました。
「おじいちゃんの野菜は新鮮で、甘さも違うから大好き」という茉央さんも、よく畑仕事を手伝います。そのたびにおじいちゃんは、いろいろなことを教えてくれるのだそうです。
側で見守りながら料理や食材のことを教えてくれるお母さん、おいしそうに食べてくれるお父さん、料理を手伝ってくれるお兄ちゃん、そして野菜栽培を教えてくれるおじいちゃん。茉央さんの「食エコ活動」はいろいろな人に支えられていました。
使ったことのない食材や、残り物を使った料理をしてみたいなど、挑戦してみたいこともたくさん。手を動かすことが大好きという茉央さんが、来年はどんなことを日記に書くのか、とても楽しみになりました。