味の素グループ 統合報告書2018
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45向き合えば、効率もスピードも製品力ももっと向上するはずです。また、取締役会でもこうした議論を増やすことができれば、時機を見て経営計画を考え始めるのではなく、日頃から中長期的な視点で課題や戦略を整理でき、本当の意味で、コーポレート・ガバナンスの最適化が実現できるのではないかと考えています。 ダイバーシティ推進の加速は、多様な価値観や考え方をグローバル経営や事業運営に反映する上で極めて重要です。多様な人財をより積極的に役員・経営幹部に登用していけるよう人財育成に一層取り組み、また外部の専門家もより活用していきたいと考えています。 取締役会の多様性についても、色々な視点を入れる方向で、そのあり方を継続的に検討していきます。ただし、形式にこだわるあまり、現場とかけ離れるようでは本末転倒です。私自身、現場の状況を理解し、それと同期していくことを常々意識してきました。経営陣が自ら現場で小売店や市場を歩き回り、現場を知る努力を重ねていることは、今後も続けていくべき味の素グループの良きDNAです。 味の素グループが持続的に成長するには、世界中の各地域の生活によりよく貢献できる仕事を続けていくことが必要です。その結果、製品やサービスを通じて各地域でブランドが評価されるような仕組みを構築していくことが重要です。今後も、味の素グループ独自の価値創造を実現すべく、ガバナンスの強化に努めていきます。株主・投資家をはじめ、ステークホルダーの皆様には、今後とも一層のご支援をお願い申し上げます。2018年7月代表取締役 取締役会長代表取締役 取締役会長伊藤 雅俊持続的な成長に向け、 ガバナンスを引き続き強化

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