味の素グループ 統合報告書2018
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: 296億円R&D 設備投資 : 945億円M&A : 引き続き積極的に実施予定: 278億円R&D 設備投資 : 794億円M&A : 226億円*+20* 除くアグロ2アグリ社のように、事業軸、地域軸のバランスを健全化しつつ、主力展開国Five Starsをさらに強くするため、資源配分を適宜見直しています。 また、投資回収期間も投資判断の重要なポイントです。味の素グループの場合、投資から回収までの期間が比較的短い食品事業と10年以上を要するアミノサイエンス事業の2つを持つため、ROAおよび回収スピードをマネジメントしながら、資源配分を検討していきます。 2017年度は設備投資の総額を前年度より抑えながらも、堅調な成長を見せる海外食品事業に傾斜配分しました。また、 R&Dは17-19中計通りに資金を投じています。M&Aについては、その投資額の大半を有利子負債で賄う考えで、D/Eレシオ50%を 目途に、案件によっては一時的にこれを超えることがあっても、戦略的に実行する方針です。2017年度は、食品・アミノサイエンス両事業分野あわせて約226億円のM&Aを実施しました。• 17-19中計期間で3,500億円レベルの営業キャッシュ・フローを創出 ― さらなる事業構造改革の着実な遂行により、資産効率を高め、• 設備投資・R&D・M&Aを三位一体でマネジメントし、成長領域へ傾• 配当性向30%を目途に、安定的かつ継続的に配当• 総還元性向50%以上(3年間累計)を目途に、機動的な自己株式取• 成長戦略に向け、D/Eレシオを50%程度にマネジメントしながら有利キャッシュ・フロー創出の効率性を向上• 売上高EBITDA率を13%台後半へ引き上げ斜配分 ― R&D:各年度で290億円程度を維持(対売上高比率2.5%程度) ― 設備投資:3年間で約2,300億円を投資 ― M&A:戦略的M&A投資を積極的に実行• 連結子会社の持分比率引き上げを通じた、当期利益向上を検討得を検討子負債を主体とし、資金調達を実施キャッシュ・フロー創出成長投資株主還元資金調達D/Eレシオ: 31.7%営業CF : 1,266億円EBITDA率 : 12.6%計 1,298億円*配当性向: 30.0%営業CF : 1,203億円EBITDA率 : 13.0%計 1,241億円+α配当性向 : 30%を目途自己株式取得 : 400億円 (上限)2017年度実績D/Eレシオ: 50%を目途2018年度予想財務担当役員メッセージ株主還元 当社は、創出されたキャッシュ・フローを成長投資と株主還元の拡充に配分していきます。将来にわたる株主還元の原資を確保するため、17-19中計において配当性向は30%、総還元性向は3年間累計で50%以上を目標としています。株主還元水準と資本効率の向上を目的に、400億円を上限とする自己株式取得を2018年5月に決定しました。財務戦略味の素グループのさらなる成長とステークホルダーとの対話のさらなる充実に向けて 味の素グループがさらに成長するための基盤として人財育成は重要なテーマと捉えています。中でも財務人財については、海外事業が拡大する中、より多様な財務スキルや経験が現場でも経営でも求められます。このようなニーズを踏まえ、2018年度より、複数のスキルの習得を後押しする育成プログラムを本格的に導入し、世界各地の人財をグループ成長の新たな源泉としていきます。同時に、財務関連業務にとどまらず幅広く事業や生産、営業現場への配置を意図して実行し将来の幹部層も育成していきます。 味の素グループの統合報告書は今回で3回目の発行となります。ステークホルダーとの対話の新たな取り組みとして、従来投資家・アナリストを対象として開催していた「ESG説明会」を発展させた「統合報告書トピックス説明会」を2018年4月に開催しており、今後も定期的に開催していきます。また、海外を中心にESGにまつわる質問が増えていることを踏まえ、これまでホームページのサステナビリティサイトにしか掲載していなかったESG情報を、IRサイトにもわかりやすく掲載しました。こうした取り組みを通じて、ステークホルダーの皆様との対話の質をさらに高めていきたいと考えています。

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