味の素グループ 統合報告書2018
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13* うま味調味料と風味調味料(粉末、キューブ等) われわれは、創業の志を受け継ぎ「食」と「アミノサイエンス」の事業を通じて人と地球の健やかな未来に貢献する、持続的成長力のある「確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニー」の実現に 取り組んでいます。そのマイルストーンとして、2020年度のグローバル食品企業トップ10クラス入りに挑戦しているところです。味の素グループの考える、グローバル食品企業トップ10クラスに入るための具体的な要素は、下記の通りです。 「確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニー」を実現するためのわれわれのコアコンピタンスは、「独創性」と「開拓者精神」を重んじる「人財」を拠り所とする次の2つです。 ひとつは、アミノ酸の研究・開発・生産から派生した先端バイオ・ファイン技術です。もうひとつは、これをグローバルな顧客や地域社会に適合した事業として進化させていくマーケティング力と 営業力です。 例えば、グルタミン酸に代表される「うま味」の追求とそれを応用したうま味調味料「味の素®」は、技術力によって高い品質と手頃な価格でグローバルに普及し、当社グループならではのおいしさ設計技術で各国・地域の料理に合う風味調味料、メニュー用調味料へと進化しています。現在、味の素グループの「世界一のドライセイボリー*」や加工食品を通じて、世界130超の国と地域に「肉や野菜を使ったおいしく栄養バランスの良い食事」を1年間に約2,600億食相当(うま味調味料の使用量より当社推計。2g/食)提供しています。 また、アミノ酸は、「呈味」機能を持つ以外に「栄養」であり、われわれはじめ多くの研究から「からだとこころを整える」機能を持つことも解明されつつあります。これらは、例えば開発途上にある国で離乳期の子どもたちの栄養不良の改善に貢献し、スポーツサプリメントや栄養補助食品、機能性表示食品等を通じて「様々な生活シーンに応じた快適さ」をもっと広げることができるでしょう。グローバル食品企業トップ10クラスの要素• グローバルトップ3に入る事業カテゴリーを中核事業とする。• グローバルな事業展開• 事業利益額1,300億円以上• 事業利益率10%以上• ROE10%以上• 国連の持続可能な開発目標(SDGs)等の国際的な目標に適合したESG目標と実行計画でイニシアティブを発揮する。味の素グループの将来像(ASVの進化)味の素グループのコアコンピタンス、独自性、成長の推進力

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