味の素グループ ASV STORIES
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通じをVS3A造スた価値創トーリー▶ 発酵法によるグルタミン酸ナトリウムの生産工程■ 担当者からのメッセージ 味の素グループはアミノ酸を発酵法で生産しています。発酵生産には、主原料となる農作物のほか、様々な副原料が必要です。味の素グループは、食資源の確保や地球持続性への貢献を目指して、より環境負荷の低い生産法の開発に取り組み続け、低資源利用発酵技術の開発を長年にわたって進めてきました。 低資源利用発酵技術の一つとして、発酵菌や工程を改善する従来の発酵菌よりもバージョンアップした発酵菌を導入することで、発酵の効率がアップ。副原料の使用量を削減できるようになりました。発酵菌のバージョンアップにあわせて、後処理工程で設備の見直し・増強・簡素化を実行。生産工程全体の改善につながりました。プロジェクトメンバーことで発酵の生産効率を上げる方法があります。タイ味の素社のカンペンペット工場では、アミノ酸の一つであるグルタミン酸の発酵工程および結晶として分離する工程を見直して改善することで、生産工程全体での効率化を実現しました。これにより、副生物の後処理工程も簡素化できるようになり、生産工程全体で原料やエネルギーの利用の削減が可能となりました。12グルタミン酸発酵生産工程を、YouTubeでご紹介しています。https://www.youtube.com/watch?v=eAsLU7BRF-o今回の生産工程改善は、世界の味の素グループの中でも初めての取り組みです。実施にあたっては、技術・設備面の向上はもちろん、それらを支える従業員の意識合わせも大切にしてきました。メンバーが“One Team”として活動できるように組織や風土を変えたり、日々の労働安全衛生活動や進捗管理を徹底したことが、成果に結びついています。今後は、カンペンペット工場がモデル工場となって、世界各地の工場へノウハウを伝える役割を担っていきたいです。タイ味の素社 カンペンペット工場糖源を発酵してグルタミン酸をつくる改善①社会価値 ● 新しい生産方法を導入する前と比較して、 CO₂排出量が12%削減グルタミン酸を結晶として分離する改善②経済価値● 原料・エネルギーのコスト削減創出価値グルタミン酸ナトリウムにするアミノ酸の生産効率を向上させる新技術の導入

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