大怪我を境に変わったコンディショニングへの意識

FC東京のDFリーダーとしてチームをまとめてきた、森重真人選手。そのキャリアが大きく変化したのが、2017年。7月の試合で左腓骨筋腱脱臼により全治4カ月の重症と診断を受け、森重選手はそのシーズンを棒に振ることとなりました。翌シーズンに復帰を果たして以降、「コンディショニングに対しての意識が変わった」と言います。
「一昨年に怪我して、その出来事が自分の身体をもう一度見つめ直す、ひとつのきっかけになりました。もう少し若い時はとにかく自分の身体を鍛えて、誰よりもトレーニングすることを心がけていました。でも、年齢を重ねて身体の変化に合わせてやり方を変えていくことに、今はチャレンジしています。自分の身体の状態やコンディションを見極めながら、自分にあったやり方を毎日探りながらやっている状況です」。
特にフォーカスしているのは柔軟性だといいます。「今までは筋トレや強い動きを生み出すためのトレーニングをしていました。しかし、昨年から今年にかけてはプラスアルファで、柔軟性を意識して怪我しない身体作りを心がけています」と、話してくれました。
併せて、食事やリカバリーも重要なテーマとなります。「食事はタンパク質をより多く摂るように心がけており、サプリメントでも補うようにしています。夏場に向けて暑くなってくると食欲も減るので、なるべく体重を落とさず、リカバリーするための栄養を身体に入れることは意識していますね。意識的に、食べたくなくても食べるようにはしています」。
そんな森重選手にとって、チームによる栄養補給のサポートがあることはプラスとなっているようです。「毎日、「アミノバイタル®」やゼリーの飲料を練習前、練習後に摂取できるように準備されていることは、ありがたいですね。安心だし手軽に摂れる。自分にとって常に良い状態でいるために必要なものになっています」。

変化を恐れず、学ぶことを忘れない

様々な取り組みを経て、今シーズンのパフォーマンスでも確かな手応えを掴んでいる森重選手。「昨年より足の状態も良くなっているので、自分自身も気持ち良く戦えています。ストレスなくプレーできているので、チームで発揮している好調な波に自分もうまく乗れていると思います」。
その先に見据えているのは、リーグ優勝の瞬間です。「とにかく優勝することが自分の中の一番の目標なので、常にそれを考えて行動するようにしています。チームがどうやったら勝つのかいつも考えながら、試合中にどう声がけしたらいいのか、立て直すためには何が必要なのかとか、試合中に修正できる存在でありたいと思っています。試合が終わって分析してからではなく、自分たちでどれだけ早く修正できるかがひとつのポイント。それを心がけて今年はやっていきたいと思います」。
今年でプロ生活14年目を迎える森重選手。競技者として成長し続けられるのは「学ぶことを忘れない姿勢」があるから。「自分がベテランになっても若手から刺激をもらうこともたくさんあるし、学ぶこともたくさんある。今の自分に満足することなく、色々な人から吸収して、良かったことは真似て、自分のものにしたいと思っています」。
FC東京がリーグ最高成績4位を記録したのは2015年。それ以上の成績を今年こそ叶えるため、森重選手は変化を恐れず挑み続けます。