安定したパフォーマンスを支えてくれる人への感謝そしてサポーターへの約束

プロサッカー選手となって11年、FC東京でも在籍6シーズン中5シーズンでカップ戦含め年間30試合に出場。昨年は、J1リーグ戦34節全試合出場を果たした東慶悟選手。年齢を重ねて衰えるどころか、その存在感はさらに増しています。安定したパフォーマンスを維持するため、心がけていることはあるのでしょうか。
「トレーニングに関しては、常に100%の力で取り組むようにしています。加えて今は、上松コンディショニングアドバイザーが身体の動きや使い方を専門に見てくれているので、怪我をしない身体作りなど一緒に取り組んでもらっています。ここ2~3年はすごく手ごたえがあるし、続けないと意味がないので、今後も継続してやっていきます」。
最近は怪我もなく、非常に良いコンディションをキープしている東選手。その毎日も献身的にサポートしてくれる家族の存在があってこそ。「4年前に結婚して、妻がご飯を作ってくれるようになり、生活もかなり変わりました。独身だと外食や夜食が増えてしまうこともありましたが、生活リズムが良くなり、サッカーにより集中できるようになったと思います」
そして、もちろん大切なファン・サポーターの存在も自分を支えてくれる大きなもののひとつです。「選手とファン・サポーターは表裏一体というか、チームが強いと試合を観に行きたくなるだろうし、良い順位にいると応援したくなるものだと思っています。だから僕たちは、この今の関係が長く続くようにしなければならないし、ファン・サポーターのサポートを心からありがたく感じています」と、お互いなくてはらないものだと語ってくれました。

改めて実感したマネジメントの重要性。その経験全ては優勝へ向けて

チーム内で自分の役割が変化する中で、東選手自身の心境も少しかわってきました。「20代 前半は思わなかったですが、最近は監督をやってみたい気持ちも出てきました。その反面、監督って孤独なんだろうなというのも見えてきて、今はその狭間です」。
キャプテンを務めることで、長谷川健太監督の考えに触れる機会が増え、よりチーム全体を見るようになったのです。「監督は次の次の試合まで考えていたりするし、ピッチ上では選手の細かい部分も見なければいけないので、非常に難しい仕事だと思います。やりがいはあると思いますが、その大変さも分かってきました」と、マネジメントの重要性を実感しています。
芽生えたチームリーダーとしての自覚。もちろん、それは全て今シーズンで最高の結果を残すための成長です。周りに支えられながら、東選手はその役割を全うして、唯一の目標に結び付けたいと考えています。
「長いサッカー人生の中でも、なかなかリーグ戦で首位に立つのは難しいことだと思う。このチャンスを絶対に逃したくないですし、手放したくない。最後にトップに立っていられるように、何が何でもみんなで力を合わせて優勝をしたいと思っています」。
「課題は試合に勝っていてもあるし、色んなところに目を向ければたくさん見つかる。ただ、勝ちきる力や、引き分けそうな試合に勝つこと、負けゲームを引き分けにしたりといったことが後半戦で勝点を拾うために重要だと思っています。昨年の夏場に失速しましたが、同じ間違いをしないように、キャプテンとしてしっかり伝えていきたいと思います」。今年は一味違う、東慶悟選手の活躍が見られそうです。