ヒトのインスリンのアミノ酸配列
たんぱく質は、炭水化物、脂質と並んで三大栄養成分の一つとしてよく知られています。たんぱく質は私たちのカラダの臓器や筋肉、ホルモンや酵素を形成する重要な成分で、体重の約20%を占めます。自然界ではおよそ500種類のアミノ酸が発見されていますが、このうち20種類のアミノ酸の組み合わせで、数十万種類にもおよぶたんぱく質が構成されています。たんぱく質がアミノ酸からつくられていることは、1953年にイギリスの化学者サンガーが牛の膵臓から分泌されるホルモンであるインスリン(ブドウ糖の利用などに必要なホルモン)の51個のアミノ酸配列を決定したことで証明されました。この51個のアミノ酸の配列がわずかに異なることで、ウシ、ブタ、ヒツジなど、さまざまな動物のインスリンがつくられています。
- 名称
- 略号
- 名称
- 略号
- 名称
- 略号
- 名称
- 略号
- グリシン
- Gly
- アラニン
- Ala
- バリン
- Val
- ロイシン
- Leu
- セリン
- Ser
- トレオニン(スレオニン)
- Thr
- システイン
- Cys
- アスパラギン
- Asn
- グルタミン
- Gln
- チロシン
- Tyr
- トリプトファン
- Trp
- アスパラギン酸
- Asp
- フェニルアラニン
- Phe
- プロリン
- Pro
- イソロイシン
- Ile
- メチオニン
- Met
- グルタミン酸
- Glu
- ヒスチジン
- His
- リシン(リジン)
- Lys
- アルギニン
- Arg