2006年
てんちょの花鳥風月
2006年10月2日
【日本の野菜はどこから来たの?】

ストレス社会に生きる現代人。「もっと野菜を食べなきゃ〜!」と日々の食事にさえストレスを感じている方も多いのでは・・。

現在、日本で栽培されている野菜は約100種類ほど。その中で日本原産の野菜というとウド、セリ、フキ、ミツバ、ワサビなど数えるほどしかないそうです。大部分の野菜は全て外国から入ってきました。

私たち日本人の祖先は実にたくさんの野菜を外国から取り入れて栽培し、現代に生きる私たちに財産として残してくれました。日本民族というのは元来舶来好きの民族なのだそうです。新しいものに対する好奇心も旺盛で、渡来した新種の野菜も積極的に導入したのでしょうね。

自生しているものを栽培すると農作物になります。世界中の農作物発祥の地には共通点があって、中国、インド、中央アジア、近東、地中海、メキシコ南部、中央アメリカ、南アメリカなど、いずれも北緯20度から40度の間の山岳地帯で文化の早く開けた地区といえるのだそうです。農作物は人類の英知とともに生まれた文化財といえますね。

野菜の伝播はもちろん人の手を介して行われます。日本への渡来ルートも中国や朝鮮半島を経由して宗教や学問、芸術などとともに入ってきました。その他「海上の道」と呼ばれる南方からのルートや、シベリアを経て東北日本にたどり着く北周りのルートも存在しました。

おなじみの野菜は、いつ頃日本に入ってきたのでしょうか。
■縄文〜弥生時代 大根、かぶ、大豆、れんこん、ごぼう、ねぎ、里芋など
■10世紀前後(平安時代) なす、きゅうり、しろうり、えんどうなど
■戦国時代から江戸時代初期 じゃがいも、とうがらし、かぼちゃなど
■幕末から明治初年 トマト、タマネギ、白菜、にんじんなど

また、野菜の原産国を簡単にまとめると次のようになります。
■ヨーロッパ 大根、かぶ、キャベツ、セロリ、レタス、にんじんなど
■アフリカ オクラ、そら豆など
■近東 ほうれん草など
■インド なす、きゅうりなど
■中央アジア タマネギ、ごぼう、ねぎ、さやえんどうなど
■東南アジア 山芋、里芋など
■中国 白菜、たけのこ、大豆、れんこんなど
■中南米 じゃがいも、とうがらし、かぼちゃ、とうもろこし、さつまいもなど

中南米原産のじゃがいも、とうがらし、かぼちゃ、さつまいもなどはアメリカ大陸を発見したコロンブス(1446〜1506)や、インカ帝国を滅ぼしたスペインの探検家ピサロ(1478〜1541)らによってヨーロッパに伝えられ、そこから急速に世界中に広がりました。日本へも1600年頃には伝わっていたようですから、いかに世界中で重宝されていたかがわかります。

私たちの祖先が大切に受け継いできてくれた野菜。そして、食欲の秋!秋野菜のおいしい季節になりました。「レシピ大百科」をおおいにご活用なされて、秋の味覚をご堪能下さい。

てんちょ♪