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「アミノ酸大百科」に登場する大切な単語・わかりにくい単語について解説いたします。
ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行
ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行 アルファベット

ア行
*アクチン
筋肉を構成するたんぱく質のひとつです。もうひとつの筋肉のたんぱく質ミオシンと一緒になって筋肉が収縮したり伸びたりする時に大切な役割を担っています。
*アスパラギン
アスパラギン酸とともにTCA回路(エネルギー生産の場)の近くに位置するアミノ酸です。
*アスパラギン酸
アミノ酸のひとつ。アスパラガスに多く含まれます。速効性のエネルギー源です。
*アスパルテーム
アミノ酸には個々に固有の味があります。またアミノ酸をいくつか組み合わせたものにも甘味や苦味などの味があるものが知られています。アスパルテームはアスパラギン酸とフェニルアラニンという2つのアミノ酸を組み合わせて甘味料としたものです。砂糖の200倍の甘さがあり、ダイエット甘味料として利用されています。
*アセトアルデヒド
アルコールは肝臓でアセトアルデヒドになり、そして次に酢酸になり、ついには炭酸ガスにまで分解されてエネルギーを生みます。その途中に生じるアセトアルデヒドは、顔を紅潮させたり、飲酒にともなう様々な現象を引き起こすとされています。
*アミノ酸輸液
食事が十分に摂取できない患者さんは、たんぱく質の不足のために著しく栄養不良状態となります。 しかしアミノ酸を点滴で補給することができるようなり、特に胃や腸を手術した後の患者さんの栄養管理が飛躍的に改善されました。 このような目的で利用される点滴液を“アミノ酸輸液”といいます。
*アミン
カラダの中ではアミノ酸から作られることが多く、ホルモンとしての作用や、神経の働きにかかわる物質が多いです。 エピネフリン(アドレナリン)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、セロトニン、ヒスタミンなどは全てカラダの中でつくられるアミンです。
*アラニン
肝臓のエネルギー源として重要なアミノ酸です。
*アルギニン
アミノ酸のひとつ。血管などの機能を正常に保つ働きがあります。
*イソロイシン
バリン、ロイシンとともに分岐鎖アミノ酸と呼ばれます。カラダのたんぱく質を増やす働きや、運動時のエネルギー源として重要な役割を果たします。
*うま味成分
5つの基本味の1つであるうま味を生じさせる成分。主に昆布のグルタミン酸、かつおぶしのイノシン酸、干ししいたけのグアニル酸などが知られています。グルタミン酸はチーズや野菜、イノシン酸は肉や魚、グアニル酸はキノコ類に多い成分です。
*エピネフリン
アドレナリンともいいます。心拍数の上昇や血圧の上昇など、カラダが緊張した状態に適応しやすいように分泌されるホルモンです。 フェニルアラニンやチロシンというアミノ酸からカラダの中でつくられることが知られています。
*オキザロ酢酸
カラダのエネルギー産生を担うTCA回路の成分です。
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カ行
*核酸
イノシン酸やグアニル酸などの核酸は、うま味成分として知られています。イノシン酸は肉や魚、グアニル酸はキノコ類に多く含まれています。
*基礎代謝
安静にしているだけでも生じるエネルギー代謝を基礎代謝といいます。一般的に若いヒトは基礎代謝量が多く、年をとるとともに基礎代謝が減ってゆくことが知られています。
*キューティクル
髪の外側を覆っているもので、主にたんぱく質からできています。パーマ、カラーリング、紫外線、洗髪などの日々の環境ストレスにより、時間経過とともに痛んでしまいます。
*クエン酸
カラダのエネルギー産生を担うTCA回路の成分です。TCA回路の出発点がクエン酸なので、TCA回路はクエン酸回路と呼ばれることもあります。
*グリシン
アミノ酸のひとつ。グルタチオンや血色素成分であるポルフィリンをつくるのに用いられます。
*グリセリン酸
リン脂質、糖、セリンなどから作られる代謝の過程での重要な物質です。
*グルコース
カラダにとって最も重要なエネルギー源のひとつです。食物では、でんぷんなどを消化することで得られます。 血糖値の糖とは、血中に存在するグルコースをいいます。
*グルタチオン
グルタミン酸、システイン、グリシンが連なってできるペプチド(アミノ酸の結合体)です。カラダを酸化物質から守る役割などがあります。
*グルタミン
胃腸や筋肉などの機能を正常に保つために必要なアミノ酸です。
*グルタミン酸
小麦や大豆に多く含まれます。速効性のエネルギー源です。
*ケラチン
毛髪、爪、皮膚などに多く存在し、カラダを保護する役割があるたんぱく質です。 ケラチンには、メチオニンなどの含硫アミノ酸が多いことが知られています。
*高カロリー輸液
口から十分な食事が摂れない患者さんの栄養管理に使われる輸液を総称して高カロリー輸液といいます。高カロリー輸液は、基本液(糖・電解質輸液)とアミノ酸輸液などを組み合わせて使用します。
*麹菌(こうじきん)
日本酒や醤油などをつくるときに利用されます。穀類や豆などのたんぱく質やでんぷんを分解するのに役立ちます。
*酵素
生物界において、いろいろな物質がほかの物質に変わるのをつかさどるたんぱく質を“酵素”といいます。酵素はたんぱく質の1種で、アミノ酸からできています。
*酵素の活性部位
酵素は様々な物質の反応をつかさどりますが、特にその反応に直接関係する酵素の部位を、“活性部位”といいます。
*コラーゲン
皮膚、靭帯、軟骨を構成するたんぱく質で、実にカラダのたんぱく質の約1/3を占めています。このコラーゲンは、アラニンやプロリンというアミノ酸などからつくられています。
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サ行
*システイン
皮膚に含まれる黒いメラニン色素の産生を抑えるアミノ酸です。
*スレオニン
必須アミノ酸のひとつで、酵素の活性部位などを形成するのに用いられます。
*生分解性
自然に存在する微生物などの力をかりながら、ゆっくりと分解されて自然にかえってゆくことを生分解といいます。アミノ酸はもともと自然に豊富に存在し利用されているため、自然に返すと速やかに自然がそれを分解・利用しますので、生分解性が高く自然に優しいといえます。
*セリン
アミノ酸のひとつ。リン脂質やグリセリン酸をつくるのに用いられます。
*セロトニン
脳に存在するセロトニンは体温調節や、睡眠、摂食抑制などに関係しています。動物が長時間多量の運動を繰り返すと、脳内のセロトニンが増えるので、疲労感とも深い関係があると考えられています。セロトニンはカラダの中でトリプトファンというアミノ酸から作られます。
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タ行
*ターンオーバー
体のたんぱく質は早いもので数分間、遅いもので数ヶ月かかって新しいものと入れ替わっています。この入れ替えをターンオーバーと呼びます。例えば皮膚が作られて、カラダの表面で使われて、やがて疲弊して剥がれおちてしまう周期(サイクル)のことを皮膚のターンオーバーと言います。
*たんぱく質
アミノ酸が数十個あるいは数百個つながってできたのがたんぱく質です。たんぱく質は筋肉、内臓などの各種器官を構成し、ホルモンの一部や酵素などもたんぱく質からできています。
*チロシン
多種の有用なアミンをつくるのに用いられ、フェニルアラニンやトリプトファンなどとともに芳香族アミノ酸とも呼ばれます。
*糖新生
脳や筋肉などの組織はつねに糖をエネルギーとして利用します。そのためにカラダは様々な栄養物質から糖をつくることができます。このようなカラダの働きを糖新生といいます。アミノ酸は糖をつくるための代表的な材料でもあります。
*トリプトファン
必須アミノ酸のひとつで、多種の有用なアミンなどをつくるのに用いられます。
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ナ行
*乳酸
運動時にカラダは多くの糖をエネルギー源として利用します。しかし酸素が不足する条件で運動を続けると、糖から乳酸が多く作られます。乳酸が筋肉に増えてくると筋肉疲労の原因となります。
*ノルエピネフリン
ノルアドレナリンともいいます。血圧の上昇など、カラダが緊張した状態に適応しやすいように、分泌されるホルモンです。フェニルアラニンやチロシンというアミノ酸からカラダの中でつくられることが知られています。
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ハ行
*バリン
ロイシン、イソロイシンとともに分岐鎖アミノ酸と呼ばれます。カラダのたんぱく質を増やす働きや、運動時のエネルギー源として重要な役割を果たします。
*ヒスタミン
カラダのアレルギー反応に使われる重要な物質です。ヒスチジンなどから作られます。
*ヒスチジン
必須アミノ酸のひとつで、ヒスタミンなどをつくるのに用いられます。
*非必須アミノ酸
必須アミノ酸以外のアミノ酸はカラダで作ることができます。これらを非必須アミノ酸と称します。非必須アミノ酸には様々な機能が存在することが見出され始めています。
*必須アミノ酸
たんぱく質に含まれる20種類のアミノ酸のうち、9種類のアミノ酸(ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン)はカラダで合成することができず、食事から摂取する必要があります。これらのアミノ酸を必須アミノ酸と称します。
*ピルビン酸
アラニンや糖がTCA回路に入るには、まずピルビン酸となり、そしてクエン酸になってTCA回路に入り燃焼することが知られています。ピルビン酸はTCA回路の入り口の物質の1つなのです。
*フェニルアラニン
必須アミノ酸のひとつで、多種の有用なアミンなどをつくるのに用いられます。
*プロリン
アミノ酸のひとつ。皮膚などを構成する「コラーゲン」の主要な成分です。速効性のエネルギー源となります。
*分岐鎖アミノ酸(BCAA)
3つのアミノ酸はともに分岐鎖アミノ酸と呼ばれます。カラダのたんぱく質を増やす働きや、運動時のエネルギー源として重要な役割を果たします。
*芳香族アミノ酸
芳香環を有する フェニルアラニン、トリプトファン、チロシンなどのアミノ酸をまとめて芳香族アミノ酸といいます。これらの芳香族アミノ酸はたんぱく質の構成成分として用いられるだけでなく、ホルモンや各種アミンなどをカラダの中でつくるのにも使われます。
*ポルフィリン
血液が赤い色であるのは、赤血球に含まれるこのポルフィリンのせいでもあるといえます。ポルフィリンは鉄と結合して、鉄を赤血球につなぎとめる役割を果たしています。
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マ行
*マクロファージ
ウイルスなどのカラダの敵を呑み込んで破壊してしまう役割を担っています。普段はたえず血液の中を流れています。
*ミオシン
筋肉を構成するたんぱく質のひとつです。もうひとつの筋肉のたんぱく質アクチンと一緒になって筋肉が収縮したり伸びたりする時に大切な役割を担っています。
*メチオニン
必須アミノ酸のひとつで、生体内で必要なさまざまな物質をつくるのに用いられます。
*メラニン
皮膚に存在する最も重要な色素がメラニン色素です。日焼けなどの後は、黒い色素である黒色メラニンが増えます。このメラニン色素の合成はアミノ酸の1種である、システインにより抑えられることが知られています。
*免疫細胞
白血球の一種でリンパ球ともいいます。カラダの中には様々なリンパ球があって、それらが互いに協力しながら、カラダに入ってくるウイルスなどの敵を追い出す役割を担っています。
*免疫抗体
カラダに侵入してきた敵(ウイルスや異物など)を攻撃してカラダから追い出すために作られるたんぱく質です。抗体はアミノ酸から作られます。
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ヤ行
*有酸素運動
マラソン、エアロビクス、テニスなど長時間にわたり多くの酸素を利用しながらTCA回路でエネルギーを効率よく使いながら行う持久的な運動を、“有酸素運動”といいます。
*遊離アミノ酸
アミノ酸の一部はカラダの中ですぐに利用できるよう、個々のアミノ酸が結合せずに単独で“血液”、“細胞内”に存在しています。 このようなアミノ酸を“遊離アミノ酸”といい、カラダの中で必要に応じて素早く利用されます。 
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ラ行
*リジン
代表的な必須アミノ酸で、パン食・米食で不足しがちなアミノ酸です。
*リン脂質
細胞膜を形づくるのに必須な成分です。細胞や血液にも多く存在し、食物では卵、大豆などにも多く含まれています。
*ロイシン
バリン、イソロイシンとともに分岐鎖アミノ酸と呼ばれます。カラダのたんぱく質を増やす働きや、運動時のエネルギー源として重要な役割を果たします。
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ワ行
現在、「ワ行」の用語は取り扱っておりません。
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アルファベット
*BCAA経口補充療法
分岐鎖アミノ酸は手術後や肝臓疾患の患者さんの栄養管理に多く利用されていますが、患者さんなどが経口でBCAAを摂取する方法を“BCAA経口補充療法”といいます。
*BCAA輸液
分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、カラダのたんぱく質の分解を抑える作用があります。そのため、手術後などカラダのたんぱく質が失われやすいようなときには、BCAAを多く含む“BCAA輸液“が病院で多く使われています。
*FAO/WHO/UNU
それぞれ国際連合食糧農業機関、世界保健機関、国連大学の略称です。これらの国際機関は、各国の様々な食糧事情や公衆栄養に関する課題を解決してきました。アミノ酸の基準パターン(理想的なアミノ酸の組成)などは、これらの国際機関によって定められています。
*NMF(natural moisturizing facter)
天然保湿成分。肌に含まれている保湿成分です。主にアミノ酸などにより構成されています。このNMFに水分がたくわえられ、さらに外側の脂質がバリアとして働くことで肌のはりなどが保たれています。
*PCA(Pyrrolidonocarboxyl acid)
ピロリドンカルボン酸。アミノ酸の仲間で、肌の保湿成分としてNMF中に多く含まれています。
*TCA回路
クエン酸回路ともいいます。アミノ酸、糖、脂肪を分解してエネルギーをとりだす回路をTCA回路といいます。
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