アミノ酸輸液の開発がはじまった当初は、たんぱく質を成分として動物実験が行われていました。ところが、たんぱく質を静脈内に投与すると、からだは異物と認識して激しい拒絶反応を起こし、動物は死んでしまいます。輸液にはたんぱく質でなく、その成分であるアミノ酸を使うことが不可欠だったのです。
現在、広く医療分野で利用されている高カロリー輸液には生命維持に必要な五大栄養素(たんぱく質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル)を混合しますが、ここではたんぱく質のかわりにアミノ酸の混合物が使われています。
発酵法を中心としたアミノ酸生産技術のおかげで高品質なアミノ酸が大量に生産できるようになったこともアミノ酸輸液の普及に貢献しているのです。 |