健康機能素材 研究レポート
2007.07.30

シイタケ由来の免疫賦活成分レンチナン(β-1,3-グルカン)を
微粒子化分散させた食品の大腸癌患者での安全性と有用性検討
切除不能及び再発大腸癌患者80例で安全性と生存期間を検討し
レンチナン含有食品は安全で,摂取後QOL改善と生存期間が相関
1年生存率8割以上。長期間摂取でさらに生存期間が延長。
−Biotherapy誌,2007年,21巻,p.275〜284に報告−

内容は以下の通りです。

▼報告内容:「切除不能および再発大腸癌における免疫賦活成分Lentinan(β-1,3-glucan)含有食品によるquality of life (QOL)の変動と生存期間の検討」
日本高齢消化器病学会付置研究会「消化器医食会」
山口大学大学院 消化器・腫瘍外科:硲 彰一,近藤 浩史
井上病院 化学療法科:渡辺 晴司
新潟大学医学部附属病院 外科:大橋 学
公立松任石川中央病院 外科:八木 雅夫
周南市立新南陽病院 外科:鈴木 道成
橋本病院 外科:松田 健司
医誠会 都志見病院 山本 達人
味の素株式会社 医療用食品事業部:須賀 哲也
山下病院:中澤 三郎

本研究は,免疫賦活成分レンチナンを含有する食品が癌患者向けの免疫賦活補助食品として有用であるかを検討することを目的に行った。切除不能および再発大腸癌を対象にし,2004年7月〜2005年4月に全国統一プロトコルにより多施設共同研究を行った結果,試験期間中に80症例の登録があり,そのうち78症例が適格例であった。被験食摂取期間中の有害事象は登録80例中17例(23件)に認められたが,被験食との因果関係が否定できない有害事象は4例(4件)で,重篤な症状はなく試験期間中消失ないし軽快した。また,被験食を10週間以上摂取できた57例の生存期間を検討した結果,1年生存率80.7%,2年生存率55.5%であった。また,試験期間中(12週間)のみ被験食を摂取した群と期間終了後も継続摂取した群の生存期間との比較では,継続摂取した群の生存期間が有意に長かった。さらに試験期間中,患者のQuality of Life(QOL)の評価を行い,QOLの改善・維持例と悪化例との生存期間を比較した結果,改善・維持例の生存期間が悪化例よりも有意に長く,被験食摂取によるQOLの変動が生存期間と有意に相関することから,被験食摂取によるQOL変動は予後評価因子として有用であると考えられた。
関係論文はこちら(PDF:1,082KB)
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