
味の素グループは、2009年に創業100周年を迎えるにあたり、次の100年に向け、改めて、味の素グループに求められていること、味の素グループだからこそできること、味の素グループとして成し遂げたいことを問い直し、これまでの理念に「いのちのために働き」を加え、新しい理念としました。これは、これまでに蓄積していた技術やビジネスモデルを中心にした味の素グループ全体の力と新しいさまざまな素材や機能、技術の発見や事業の可能性を活かし、人類の基本課題の解決に独自の貢献を果たしていこうという志を示したものです。
ここで指す“いのち”とは、「食」と「健康」の基盤にあり、地球上のすべての生き物のいのち、そしてそれを支える地球のいのち(環境)をさしています。つまり、「いのちのために働く」ということは、「いのちという、かけがえのないものを大切にして生きる」ことであり、これまでの「食」と「健康」という分野に加え、人と地球の課題に深く広く貢献するという「志」です。
味の素グループの従業員全員がこの志を共有し、いのちのためにできることは何かを考え、商品やサービスを通じて取り組んでいくことを、社会に約束していきます。
味の素グループのCSRは、企業活動を通じて、「味の素グループ理念」を実践することです。創業100周年で、「味の素グループ理念」に明記した、“いのちのために働く”を実現するために、“いのち”が直面している課題を「21世紀の人類社会の課題」として、「地球持続性」、「食資源」、「健康な生活」の3つを掲げました。これらの社会課題は、いずれも、味の素グループの事業分野とのかかわりが深く、かつその取り組みには、味の素グループらしさを発揮できるものと考えています。
味の素グループは、調達から開発・生産、そして商品やサービスの提供、地域社会との連携など、企業活動を通じて取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

2010年は創業100周年(2009年)を機に、これまでの100年を振り返り、これからの100年を形作るはじめの一歩として、2011−2013中期経営計画の策定にあたりました。味の素グループが掲げた「21世紀の人類社会の課題」は、非常に大きな課題のため、課題解決に向けた計画を議論する上でも、どういう側面で捉えればいいのか、切り口となるものが必要でした。
そこで、味の素(株)の事業、生産、研究開発などに携わる部署から約30名の実務担当者が集まり、ワークショップを実施(5月、6月)、部門の垣根を越えて、全社的な視点から具体的な推進テーマを議論することにしました。ワークショップは3段階で行いました(右図参照)。
ワークショップの第三段階で出たアイデアを「社会の貢献度」、「味の素グループの独自性」、「事業の成長性」の観点で絞り込み、特に重要性の高いものから、3つの「21世紀の人類社会の課題」をどういう側面で捉えるべきかまとめ、各社会課題に対する認識も明確にしました。
その後、社内で議論を繰り返し、毎年開催しているステークホルダー・ダイアログにて、ご出席のステークホルダーの方々にも、これまでの経緯とまとめた結果に対するご意見を伺いました。さらに、社会課題解決に向け、抜けている視点がないか、それぞれのお立場でのご示唆をいただきました。
ステークホルダー・ダイアログを経て、3つの「21世紀の人類社会の課題」のそれぞれの切り口に沿って、課題解決に向けた取り組みの方向性をまとめ、「味の素グループCSR方針」としました。
| 推進領域 | 取り組みの方向性 | |
|---|---|---|
| 地球持続性 | 低炭素社会に向けて |
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| 生態系・生物多様性の保全 |
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| 資源循環への貢献 |
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| 食資源 | 食料生産性の向上 |
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| 食資源を活かし切る |
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| 健康な生活 | 栄養を通じた貢献 |
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| 高齢化社会への対応 |
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※コプロ(Co-Products):アミノ酸発酵で作られる栄養豊富な発酵液を、肥料や飼料などに製品化したもの