味の素KK環境・社会活動CSRへの取り組み東日本大震災に関する影響と取り組み

東日本大震災に関する影響と取り組み


東日本大震災により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。味の素グループは、一日も早い復興に対し、全力を挙げて支援してまいります。

本ページでの報告事項

味の素グループの被災状況

1.人的被害の状況

グループ従業員全員の安全は確認されましたが、ご親族で行方不明や亡くなられた方がいらっしゃいました。

2.生産拠点等の状況

  • 味の素(株)川崎工場:生産設備には大きな被害はありませんでしたが、主力品を含む家庭用商品、外食、加工向け商品、加工原料などの保管・出荷を支える自動倉庫が被災したため、川崎工場で生産・出荷する商品の全国への供給が滞り、多くのお取引先様にご迷惑をおかけすることになりました。5月中旬の川崎物流センター復旧にともない、現在は安定供給が図られています。
  • 味の素製薬(株)福島工場(福島県白河市):建屋の一部損傷、倉庫内荷崩れの被害があり、生産再開が危ぶまれましたが、懸命の復旧作業の結果、4月1日に「エレンタール®」の生産が再開されました。

3.物流拠点などの状況

  • 味の素(株)川崎事業所内の物流センターの自動倉庫が被災し、製品の落下・荷崩れなどにより製品や原材料の入出庫機能が止まり、広範囲にわたってご迷惑をおかけしました。テント倉庫の設置や外部倉庫の活用で緊急対応を行いながら復旧を進めてまいりましたが、5月中旬には、完全復旧し、通常配送が可能になりました。
  • 味の素物流(株)仙台物流センターは、津波で大きな被害を受けましたが、3月22日関東拠点センターより東北6県の代替配送を開始しました。5月には被災した物流センターの整理も進み、一部営業を開始しました。順次業務を再開し、現在はほぼ本稼動に近い業務内容にまで回復しました。

東京電力への電力供給

味の素(株)川崎事業所では、従来より自家発電を行っており、2007年からは都市ガスによる自家発電で必要電力を100%まかなっています。東京電力社管内の電力不足が深刻なため、余剰電力を同社へ供給することを決定し、空調の停止など、全従業員が徹底した節電活動を行い、総発電量の約5割にあたる14,000キロワットを、東京電力社へ3月11日20時より継続的に供給しています。

被災地・被災者への支援

震災直後、当面の緊急支援として味の素グループでは以下の支援を実施いたしました。

【支援金】

  • 寄付金額:2億円(味の素(株)、味の素冷凍食品(株)、カルピス(株)、味の素ゼネラルフーヅ(株))
  • 寄付先:特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)

【従業員による募金】

組合と会社が連携し、5/31まで受付。
被災した味の素グループ従業員及び被災地向け支援諸活動費用として使用。

【支援物資】

  製品名 提供会社 数量
「味の素KK おかゆ」 味の素(株) 5,000 袋
「クノール® カップスープ」 味の素(株) 100,000 個箱
「アミノバイタル®」ゼリー ドリンク 味の素(株) 150,000 個
「カルピスウォーター®」 500 mlペットボトル カルピス(株) 192,000 本
「アミノバイタル®」ボディリフレッシュ 500mlペットボトル カルピス(株) 48,000 本
「ブレンディ®」ボトルコーヒー 900ml 味の素ゼネラルフーヅ(株) 8,600 本
「マキシム®」カフェメニュー カフェ・ラテ2カップ 味の素ゼネラルフーヅ(株) 23,000 杯
ヤマキつゆ 1800ml (ペットボトル) ヤマキ(株) 6,000 本
ヤマキ味一番かつおパック 10S(WP) ヤマキ(株) 4,000 個
10 ヤマキ味一番かつおパック 5S(WP) ヤマキ(株) 9,000 個
11 チョップドオニオン 1kg (株)ギャバン 4,000 個
12 ポテトフレーク 1kg (株)ギャバン 5,000 個
13 ワイルドブルーベリー 120gカップ (株)ギャバン 864 個
14 ワイルドブルーベリー 500g (株)ギャバン 2,000 個
15 ペッパーソルト 145g (株)ギャバン 480 個
16 「ジーノ®」基礎化粧品セット 味の素(株) 600 セット
17 「アミノバイタル®」プロ 味の素(株) 144,000 本
18 うま味調味料「味の素®」300g袋 味の素(株) 120 個
19 「ほんだし®かつおだし」1kg 味の素(株) 30 個
20 「クノール® ビーフコンソメ」15kg 味の素(株) 15 箱
21 味の素KK 「中華あじ」50g袋 味の素(株) 1,200 個
22 「瀬戸のほんじお」1kg袋 味の素(株) 40 個
23 「ピュアセレクト® マヨネーズ」 味の素(株) 150 本
24 「GABAN® スパイスドレッシング」 味の素(株) 120 本
25 「ヘルッシュ® ファイバー」25g袋 味の素(株) 4,560 袋

従業員によるボランティアの支援

味の素(株)は、被災地支援に関してボランティア休暇の取得を認めており、現在のところ、13名が26日のボランティア休暇を取得しています。その他、ボランティア休暇を利用せずに自主的に被災地支援を行っている従業員も多数います。
社内では、従業員の「支援をしたい」という気持ちを大事にするために、被災地に行くだけでなく、より手軽に取り組めるボランティアメニューを用意しています。これらのメニューも、従業員の発案によるものです。

従業員に提供したボランティアメニュー

  • 被災地でのボランティア先の紹介、サポート
  • 避難所として提供された味の素スタジアムでの炊き出し(終了)
  • 仮設住宅向け「味の素グループ調味料詰め合わせ」セット作業、応援メッセージ制作作業(終了)
  • 宮城県の避難所での炊き出し(終了)
  • 味の素(株)本社及び川崎事業所の食堂で、被災地の食材を使ったメニューを展開

今後の被災地支援に向けた取り組み

味の素(株)は、今回の震災の影響を踏まえ、以下の3つを柱とする重点施策を決定しました。既にスタートしている中期経営計画の諸施策に加えて重要課題と位置づけるとともに、今後、グループ会社においても、検討・実施していきます。

  • Ⅰ. 被災地での“食事の栄養バランス是正”をサポートする“被災地支援”
  • Ⅱ. 電力エネルギーを適切、かつ賢く使用することを基本とする“スマート・エネルギー”
  • Ⅲ. 安定供給を志向した、幅広いリスクに対応する国内バリューチェーン強化

【震災後の施策概要】

Ⅰ. 被災地での“食事の栄養バランス是正”をサポートする“被災地支援”(3年間を目処)

1. 現地管理者として専任の部長を派遣(8月より)

  • 現地の行政・NPO・NGO・栄養士会などとの直接窓口として、ニーズにあった協力体制を作り、丁寧な支援を推進

2. “健康で栄養バランスの取れた食生活”のための情報の提供

  • 地域の栄養士会との連携による、メニューレシピ提供・健康栄養セミナー実施

3. 日常生活への復帰の第一歩としての“調理”をサポート

  • “味の素グループ商品詰合せ”の提供(総数52,000セット予定 岩手県、宮城県、福島県を対象)

4. グループ従業員ボランティアのサポート

  • グループ従業員ボランティアによる現地での炊出し手伝い、商品詰合せ作業手伝いなどを実施

Ⅱ. 電力エネルギーを適切、かつ賢く使用することを基本とする“スマート・エネルギー施策”の実施

1. 働き方の見直し(味の素(株))

1. 夏季長期休業の実施 8月に特別休暇を付与し、有給休暇と合わせて連続休暇(6〜9日間)取得を推進
2. 夏季始業終業時刻の1時間前倒し 7月1日から9月30日まで就業時間を7:45〜16:20へ変更
3. “クールビズ”の早期開始(4月25日〜9月30日)
4. 電灯の間引き、エレベーターの一部休止等による電力使用量削減

2.生産部門の休日・夜間生産シフトと自家発電設備導入

安定供給を維持するとともに使用電力量の削減を図ります。特に、休日、夜間での生産シフトなどにより、東京電力・東北電力管内の工場(27工場)の平日のピーク時使用電力15%削減を実施します。

休日への生産シフト体制
(実施工場8工場)
  • 味の素冷凍食品(株)(群馬)
  • クノール食品(株)(神奈川)
  • (株)J-オイルミルズ(千葉)
  • フレックデザート(株)(埼玉)
  • カルピス(株)(群馬)
  • 味の素パッケージング(株)(神奈川)
  • (株)コメック(千葉)
  • ヤマキ(株)(群馬)
夜間への生産シフト体制
(実施工場12工場)
  • 味の素冷凍食品(株)(群馬)
  • クノール食品(株)(神奈川)
  • 味の素ファインテクノ(株)(神奈川・群馬)
  • (株)ギャバン(栃木)
  • (株)コメック(千葉)
  • カルピス(株)(群馬)
  • 味の素パッケージング(株)(神奈川)
  • (株)J-オイルミルズ(神奈川)
  • ヤマキ(株)(群馬)
  • フレックデザート(株)(埼玉・栃木)
他地域の工場への一部生産シフト
(実施工場3工場)
  • 味の素冷凍食品(株)(群馬):一部生産を中部工場(岐阜)にシフト
  • カルピス(株)(群馬):一部生産を岡山工場(岡山)にシフト
  • クノール食品(株)(神奈川):一部生産をクノール食品(株)中部事業所(三重)にシフト
自家発電設備導入
(既存5工場、新規2工場、計7工場)
  • 味の素(株)(神奈川)
  • 味の素製薬(株)(埼玉)
  • 川研ファインケミカル(株)(埼玉)(5月導入済)
  • カルピス(株)(群馬)
  • (株)J-オイルミルズ(神奈川・千葉)
  • AGF関東(株)(群馬)(8月導入済)
味の素(株)川崎事業所の東京電力への電力供給継続
発電設備の稼動により、真夏のピーク時でも、14,000キロワット (33千世帯分)を供給できるように維持(昨年度ピーク時供給:11,000キロワット) ※平常時発電量の50%、真夏のピーク時発電量の40%に相当

事業継続計画(BCP)の効果と見直し

1.基本的な考え方

“集中・効率優先”に“安定供給のための分散化・補完体制”視点を付加

2.国内食品バリューチェーン対応強化の方向性

  • 原料調達:「共通原料化」、「シンプルレシピ化」、「代替レシピ開発」、主原料の補完体制
  • 生産:生産拠点の「複数化」「分散化」、バックアップ体制の整備、緊急時の生産要員確保プランの検討
  • 物流:在庫の「中央集中」から「消費地シフト」、物流経路の複数化、フレキシブルな情報システムの設計

3. 味の素(株)大阪支社の本社情報バックアップ機能強化