
味の素グループは、すべての商品・サービスを対象に独自の品質保証システム「アスカ(ASQUA)」を適用し、原料調達から販売までの厳しい品質保証を行っています。
私たちは、安全で高品質な商品・サービスを通して、世界のお客様のよりよい生活に貢献します。
※ISO: ISO9000シリーズは、国際標準化機構が定めた品質保証の国際的標準規格。この規格は、製品そのものについて適用されるものではなく、製造者の品質保証の体制(システム)について、お客様が製品品質に対して信頼感を得るために必要な要求事項を体系的にまとめたもの。
※アスカ(味の素品質保証システム): ISOの考え方を基本とし、味の素ブランドをつけるにふさわしい品質を保証するために必要な事項を体系的にまとめたもの。(ASQUA:Ajinomoto System of Quality Assurance)

「味の素グループ品質基準」とは、味の素ブランドにふさわしい品質レベルを保持するための独自の基準です。下記のように、原料、包材、品質管理、表示など広範囲にわたって厳しい基準を定めています。
| ・品質アセスメント基準 | ・商品表示基準 | ・原材料の品質管理基準 |
| ・食品包材の安全衛生基準 | ・食品GMP基準 | ・医薬品製剤GMP基準 |
| ・製造委託品・購入品の品質管理基準 | ・商品クレーム対応基準 | ・品質緊急対応判断基準 など |

2010年度はお客様とのツーウェイコミュニケーションを強化し、お客様の声を組織で共有・活用していくための体制を強化しました。また、お客様から商品の安全に関する情報をもっと提供してほしいとの声を受け、新聞広告やホームページで積極的な紹介を行いました。安全な商品の提供を確実にするために、海外を含めたサプライヤー監査を強化し、サプライヤーの管理レベルの向上を図りました。本年度から始まる2011−2013年度中期計画では、お客様と約束した商品を確実に提供していくための活動を継続します。特に、商品の設計・開発、新規事業分野や海外の新市場における品質保証体制の強化に努めていきます。
2010年度は味の素グループとして、役員対象の品質勉強会、グループ会社社長と味の素(株)の部門長対象のグループ品質保証活動・2011−2013年度品質保証中期計画共有会を前年と同様に実施しました。31回目となる「品質保証のマネジメント・技術に関する検討会」では、グループ会社の従業員が過去最高の462名参加し、グループ内の取り組みを共有するとともに、品質保証活動の重要性を改めて確認しました。
海外グループ会社の従業員対象の教育にも力を入れています。10回目の「QMS※トレーニングコース」では、タイ、ベトナム、中国、アメリカ、フランスなどから9名が来日し、品質保証の幅広い分野について2週間学習するとともに、法人同士で交流を深めました。アセアン、中国、ブラジルで地域毎の品質教育も活発に行い、世界各地域でアスカスクールを開催しました。アセアン地域(ベトナム開催)では8カ国14法人から24名参加、中国では11法人から26名参加、南米(ブラジル開催)ではペルー、アメリカも含めて26名参加し、味の素グループの品質保証レベルの向上に努めました。

役員対象の品質勉強会の様子

品質保証のマネジメント・技術に関する検討会(ポスターセッション)の様子

アセアン アスカスクール(ベトナム)に参加した海外グループ会社従業員
※ QMS:Quality Management System(品質マネジメントシステム)
お客様への安全な商品の提供は、企業にとって欠かすことのできない最も重要な使命のひとつといえます。このために、商品設計、購買、生産、販売のすべてのプロセスで、品質トラブル低減に向けた取り組みを推進しています。
2010年度は、商品設計・開発時の品質アセスメントの仕組みを見直し、強化しました。一つひとつのトラブルに対して徹底的な原因究明を行い、適切な対策をとることにより、品質クレーム・工程トラブルは減少傾向にあります。その中で、賞味期限印字・ラベル・量目不備や異物混入が継続課題となっています。商品の設計・開発時の品質保証体制をさらに強化することによって設計品質の向上をはかり、トラブルの未然防止に努めていきます。
味の素グループでは、製品の製造委託・購入や原材料の購入を通じて国内外のサプライヤー※様と取引をしています。アスカ基準の中に、品質管理基準と品質要求事項があり、取引に際してはそれに基づいた品質管理をサプライヤー様にお願いしています。これらの品質をより確実なものとするためにサプライヤー様との関係を強化するとともに、品質監査などの評価を実施し、適正な取引に努めています。海外においては、法人間の品質監査の相互協力体制(Global Supplier Management=GSM)をアセアン、中国、南米、欧米と全世界で構築・推進し、教育訓練された品質監査員が海外サプライヤー様の監査を実施しています。
※サプライヤー:製品の製造委託・購入先、原材料の購入先
2010年度は味の素グループで3件の自主回収がありました。8月、カルピス(株)が販売する「カルピス(株) 特撰バター・食塩不使用」の一部商品においてカビの発生があり、約6,000個を自主回収しました。当該商品の包装紙にカビが付着したことが原因と推定され、包装紙の保管管理を強化しました。
12月、ブラジルでブラジル味の素社が販売する調味料「サゾン」を約200トン自主回収しました。新包材への切り替え時に外装に旧包材が使用され、外装と内装のアレルギー表示が異なったためです。変更管理手順の改善、徹底と部門間連携の強化を図りました。
12月、韓国で日本から輸出し韓国味の素社が販売した「アミノバイタル」で韓国では認可されていない食品添加物が使用されていることが判明し自主回収しました。輸出前の品質アセスメントの強化を図りました。

品質保証ホームページ「今だから知ってほしい食の安全のこと」
味の素グループは、食品添加物やGMO※(遺伝子組換え作物)の活用・表示にあたって、安全性・有用性および適法性の面から厳しくチェックしています。最近、「○○無添加」、「△△不使用」をキャッチフレーズにした加工食品が増えていますが、味の素(株)は、国の基準や科学的根拠に基づき安全と認められている食品添加物やGMOが、あたかも安全ではないような印象をお客様に与える表示方法は、お客様にとって不利益になると考えて行っていません。
※GMO:Genetically Modified Organisms
食品添加物は、味を良く、香りを高め、栄養を強化することで豊かな食生活を実現するほか、保存性などを高めることで、食料資源の流通や有効活用を促すという重要な役割を担っています。これら食品添加物は、多くの人々の口に入るため、各種の厳しい試験が行われ、安全性は行政で確認されています。味の素グループでは、商品の開発・製造にあたり、安全性を含めた最新の情報の下、適切な食品添加物を選定・使用しています。表示の際は定められた法律の基準に従った上で、お客様にとってわかりやすい正確な表示を行っています。
「今だから知ってほしい食の安全のこと」について詳しくはこちら
遺伝子組換え技術は、農作物に害虫耐性を付与して使用農薬を低減するなど、食料問題や環境問題の解決に大きな役割が期待される重要な技術です。一方で、活用にあたっては、安全性を十分に確認する必要があると考えています。現在、各国では安全確保のため、GMOの承認に厳格な安全性評価を実施しており、日本では内閣府食品安全委員会、厚生労働省にて安全性審査が行われています。必要な情報を消費者に提供するため、表示基準も定めており、味の素(株)もこの基準に従っています。また味の素グループでは、未承認GMO混入防止のために、自社で監査技術を確立しています。